◆藤田裕喜委員 それでは332ページ、１款水道事業費用、１項営業費用、４目業務費の20節手数料の３番、口座振替等手数料440万8,000円についてお伺いします。
まず、現状についてですが、水道料金の徴収は現状、通常の場合は口座振替払いか、納付書を使ってコンビニなどで支払う場合のどちらかだと思いますが、まずはその割合についてお知らせいただけますでしょうか。
○青山義明委員長 水道課長。
◎酒井利則水道課長 調定件数に対する平成30年度のそれぞれの実績ですが、口座振替払いが79.02％、納付書払いが20.98％です。
以上です。
○青山義明委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 口座振替の場合と納付書の場合とで、それぞれ１件当たりでかかっている費用はどのくらいになるでしょうか。
○青山義明委員長 水道課長。
◎酒井利則水道課長 １件当たりの費用は、口座振替手数料が税抜き10円です。納付書払いは、納付書作成に約30円、郵送料が63円、さらにコンビニ収納の場合は手数料が67円で、合計160円ほどの費用が発生します。
以上です。
○青山義明委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 収納率についてお伺いしたいのですが、口座振替の場合と納付書の場合で差があるでしょうか。
○青山義明委員長 水道課長。
◎酒井利則水道課長 それぞれの収納率ですが、口座振替の収納率は99.16％、納付書の収納率は53.62％となっております。
以上です。
○青山義明委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 この口座振替等手数料として計上されている手数料は、水道事業者が料金の徴収に当たって負担する手数料という理解でよいでしょうか。
○青山義明委員長 水道課長。
◎酒井利則水道課長 先ほどお答えしました費用のうち、納付書作成費用、それと郵送料を除く口座振替手数料１件10円と、コンビニ収納手数料１件67円の合計を計上させていただいております。
以上です。
○青山義明委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 現状について大変よく分かりました。ありがとうございます。
今後のことについてお伺いしたいのですが、市民の方から、水道料金の支払いにもクレジットカードによる決済を導入してもらえないかといった声があったのですが、いかがでしょうか。
○青山義明委員長 水道課長。
◎酒井利則水道課長 クレジットカード決済の場合は、収納金額の１％程度の手数料が発生すると聞いております。この手数料を税のように納付者負担とすることができないため、全て水道事業の負担となります。付与されるポイントを求めて、多くの方が口座振替から移行した場合、結果として、口座振替でお支払いいただいている方も含めた水道利用者の水道料金に跳ね返ってしまうということになるため、現在のところクレジットカード決済の導入予定はありません。
以上です。
○青山義明委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 では、クレジットカードではなく、スマートフォンのアプリを使った決済を導入することは検討されていますでしょうか。クレジットカードよりは手数料も安く済むと思いますが、いかがでしょうか。
○青山義明委員長 水道課長。
◎酒井利則水道課長 スマートフォン決済については、コンビニ収納と同額の手数料で対応できると伺っております。しかし、考慮しなければならない問題も幾つかあります。まずは、多種多様なアプリがあり、統合の動きもある中で、どのアプリに対応していくのか。次に、クレジットカード同様に付与されるポイントを求めて口座振替から乗り換えされる方が多くなった場合、水道料金に跳ね返ってしまうこと、さらには口座振替と違い、自分でスマホを操作して納付する手間が発生しますので、納付忘れになることによる収納率の低下などがあります。納付忘れが発生した場合は、納付書を再送付する督促費用が発生し、水道事業にとって負担となります。導入に当たっては、これらの問題を踏まえて慎重に検討する必要があると考えております。
以上です。
○青山義明委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 大変課題もよく分かりました。ありがとうございます。
一見すると、クレジットカードとかスマホの決済というのは便利で支払い漏れもなく、またお客様にとってはポイントもつくのでメリットは大きいと感じやすいのですが、水道の場合は総括原価方式ですし、事業者の負担する手数料が高いと、水道料金にも跳ね返る可能性があると、そのことも大変よく分かりました。水道料金の値上げは、さすがに私も好ましくないと思いますので、ここはぜひ慎重な検討をお願いしたいと思います。
以上で終わります。ありがとうございました。