◆藤田裕喜議員 続いて、2、「歯科口腔保健推進条例」についてお伺いします。
まず、(1)歯科口腔保健推進条例を制定している自治体の現状についてお伺いします。
2008年、平成20年に新潟県において歯科保健推進条例が制定されたことを皮切りに全国の道府県市町村で同様の条例が制定され、2011年、平成23年には歯科口腔保健の推進に関する法律が制定されました。その後も条例化の流れは現在まで続いてきております。
ここで、まずお伺いします。歯科口腔保健推進条例を制定している自治体は、現状どのぐらいに達しているか。また、条例においてどのような施策が規定されているか。
さらに、条例を制定することによって、どのような変化が生じたのか、どのような影響があったのか。把握されている事例がありましたらお知らせいただければと思います。
○鈴木将浩副議長 健康推進監。
◎石黒美佳子健康推進監 歯科口腔保健推進条例の制定状況につきましては、8020推進財団によると、全国では令和7年1月17日現在、東京都と大阪府を除く45の道府県で制定されているほか、242の市区町村で制定されております。
愛知県内では、愛知県が平成25年に「あいち歯と口の健康づくり八〇二〇推進条例」を制定しており、県内の市町村では、24の市町村が条例を制定しております。近隣では豊橋市が平成28年に、豊川市は令和元年に制定しております。
条例には基本理念が掲げられ、市や歯科医療関係者、事業者及び市民等の責務や基本的な推進施策について定められています。制定後は、条例に基づき新たに歯科保健計画等を作成したり、既存の健康づくり計画等で具体的な歯科保健の取組を位置づけています。
豊川市に伺ったところ、条例制定後は取組をブラッシュアップし、地域関係者と一体的にフッ化物洗口を推進したり、新たにオーラルフレイル健診を実施しているとお聞きしております。
以上です。
○鈴木将浩副議長 藤田裕喜議員。
◆藤田裕喜議員 では次に、(2)本市における条例の制定についてお伺いします。
歯科口腔保健推進条例の制定については、これまでにも何度か議会で取り上げられてきましたが、本市おける条例制定の可能性について、現在のお考えをお聞かせいただければと思います。
○鈴木将浩副議長 健康推進監。
◎石黒美佳子健康推進監 蒲郡市におきましては、現在、歯科口腔保健推進条例の制定はしておらず、健康がまごおり21計画に基づき歯科口腔保健対策の取組を進めております。今年度策定した健康がまごおり21第3次計画では、妊娠期から高齢者まで全てのライフステージにおいて歯科口腔の健康が保たれるよう、むし歯のない児童の増加、歯周疾患を有する者の減少、年1回以上の歯科検診受診者の増加、かかりつけ歯科医の増加、口腔機能低下の予防を目標に、それぞれ指標と目標値を掲げ進めることとしております。
本市の歯科保健の推進に当たっては、これまでも蒲郡市歯科医師会や保育園、小学校とも連携して、歯科検診や歯周病予防、フッ化物洗口事業等を進めており、民間の企業にも健康経営の推進の中で歯科検診の受診啓発などを行っております。
こういった状況の中、本市における歯科口腔保健推進条例の制定につきましては、まずは今年度策定した健康がまごおり21第3次計画に基づき蒲郡市歯科医師会等関係機関と連携をして市民の歯科保健対策について進めるとともに、今後、蒲郡市の歯科口腔保健の推進において条例制定が必要かどうか調査研究してまいります。
以上です。
○鈴木将浩副議長 藤田裕喜議員。
◆藤田裕喜議員 条例を制定することによって取り組む内容がより明確にできるとともに、より具体的、より効果的に実施できるようになるという効果があると考えられます。また、条例制定に伴い新たに広報や啓発の活動にも取り組むことができると考えられます。
意外と見過ごしがちな歯の健康ですが、実際にはいろいろな病気に関わりがある、いろいろな病気の原因ともなり得る、ひいては健康寿命にも影響があるということですので、ぜひ改めての御検討をお願いしたいと思います。私自身も、この件については研究を重ねていきたいと考えております。
この項目については以上です。ありがとうございました。
時間ですので、ここで終了させていただきます。どうもありがとうございました。