◆藤田裕喜委員 それではお願いします。63ページ、一般会計歳出2款総務費、1項総務管理費、8目安全対策費の5自転車乗車用ヘルメット購入費補助金44万9,740円についてお伺いします。主要施策の成果に関する報告書32ページにも記載がございます。
自転車に関する施策で蒲郡市の施策としてできることは限られているという中で、本事業は県の補助金を活用した事業でありますが、私としては非常に画期的な政策であるというように感じておりまして、大変期待をしておりました。昨年の予算審査特別委員会でも取り上げさせていただき、当初の予算額は210万円であったと思いますが、これが早々に予算の上限に達してしまうのではないかというように想定をしておりました。しかし、決算額は45万円ほどということで、意外にも予算が余るという結果になってしまいました。いろいろな要因や背景が考えられると思うのですが、どういう状況であったのかということをお伺いしていきたいと思います。
まず、どういった方々が補助を受けられたのかという点についてお伺いします。
本事業の対象は小中学生及び高校生と65歳以上の方々ですが、どういう構成であったか。どちらの年齢層の方が多かったかお知らせいただければと思います。
○尾崎広道委員長 交通防犯課長。
◎鳥居昭裕交通防犯課長 決算額44万9,740円の内訳につきまして、市内で自転車乗車用ヘルメットを購入された7歳から18歳の年齢になる方、または65歳以上の年齢になる方を対象として、合計235名の方にヘルメットの購入に要した費用の2分の1、上限2,000円の補助金を交付いたしました。補助金を交付した方の年齢構成につきまして、7歳から18歳の年齢になる方が132名、そのうち小中学生の年齢層となる7歳から15歳の年齢になる方が123名、高校生の年齢層となる16歳から18歳になる方が9名になります。また、65歳以上の年齢になる方は103名となっています。
以上です。
○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 分かりました。予算審査特別委員会のときは、小中学生と高校生のほうを多く見積もっていたと思うのですが、実際にはそんなに差がなかったということが分かりました。また、高校生の年齢に該当する方の購入が非常に少ないということもよく分かりました。
次に、この補助を受けるためには、ある程度金額の高いヘルメットを購入するということになろうと思うのですが、金額の高いヘルメットのみが補助の対象であったという点が課題となった可能性があると考えられると思います。そこで実際にはどうだったでしょうか。補助金額の構成とヘルメットの購入金額について、また、それぞれ平均が分かるようでしたらお知らせいただければと思います。
○尾崎広道委員長 交通防犯課長。
◎鳥居昭裕交通防犯課長 補助金を交付した額の構成につきまして、上限となる2,000円を交付した方が151名、2,000円未満の方が84名となっています。平均いたしますと、1人当たり約1,900円の補助金となります。ヘルメットの購入金額の構成につきまして、3,000円台のヘルメットを購入された方が79名、4,000円台のヘルメットを購入された方が54名、5,000円台のヘルメットを購入された方が34名などとなっています。ヘルメットの平均購入金額は約5,000円になります。
以上です。
○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 分かりました。確かに安めのヘルメットの購入数は多いようですが、そんなに大きい偏りがあるとも感じられませんでした。よく分かりました。
続いて、本事業に関して、広報や告知、PRが足りなかったという可能性もあると考えられます。どのように周知したかお知らせいただけますでしょうか。また、昨年の予算審査特別委員会の御答弁では、交通安全教室、自転車の乗り方教室でもPRをするというお話がありましたが、実際にお話はされたのかどうか。また、結果がどうだったかについてもお知らせいただければと思います。
○尾崎広道委員長 交通防犯課長。
◎鳥居昭裕交通防犯課長 ヘルメット購入費補助金の周知につきまして、広報がまごおり、ホームページや公共施設でのチラシの配布をはじめ、教育委員会と連携した交通安全教室で自転車乗車用ヘルメットの着用を促すとともに、市内の自転車販売店等ヘルメット取扱店において、来店時にヘルメット購入費補助金をPRしていただくようにお願いするなど、ヘルメット購入費補助金の周知に努めてまいりました。
その中でも教育委員会と連携した交通安全教育につきまして、具体的には小学生を対象とした自転車教室を実施する中で交通ルールを守ることだけでなく、万が一の場合、交通事故の被害を軽減するためにもヘルメットを正しく着用すること、サイズの合うヘルメットを着用することなどを指導させていただきました。
以上です。
○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 本事業については、愛知県内のほかの市でも実施されていると思いますが、蒲郡市と同様の傾向が見られるでしょうか、お伺いします。
○尾崎広道委員長 交通防犯課長。
◎鳥居昭裕交通防犯課長 近隣他市の状況につきまして、令和3年度の申請件数の実績として、豊橋市は2,866件、豊川市は1,157件、田原市は351件、新城市は106件となっています。今年7月28日に開催された交通防犯関係部課長会議におきまして、自転車ヘルメット購入費補助金のPR方法についてが議題となりましたので、その際には他市とも情報交換させていただきました。情報交換した際の印象になりますが、ヘルメット購入費補助金の周知方法や受付方法に大きな違いはないと感じましたが、多くの市がヘルメット着用の啓発に苦心しているという印象を受けました。
以上です。
○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 分かりました。では、予算額と決算額の差額が生じた理由についてお伺いします。160万円以上の差額が生じておりますが、この理由についてはどうお考えでしょうか。
○尾崎広道委員長 交通防犯課長。
◎鳥居昭裕交通防犯課長 予算と決算の差引き差額が多くなった理由といたしまして、ヘルメット購入費補助金の考え方について、愛知県から個人または販売事業者への補助額の2分の1を市町村に補助する間接補助方式と、補助すべき児童生徒数及び高齢者数に対して3カ年で補助を行うという考え方が示されましたので、当初予算を要求するに当たり、愛知県から示された積算方法を参考にして補助すべき児童生徒数を約650名、高齢者を約350名、合わせて約1,000名を補助対象人数として想定したことによるものと考えております。
以上です。
○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 分かりました。最後に本事業の課題についてお伺いします。
私としては、今お伺いしたところでは余り大きな課題はない。目立った課題はないように感じられ、ひとえに本事業を周知していくこということ、そして交通安全に対する啓発を進めていくことに尽きるのではないかと感じました。お考えをお聞かせいただけますでしょうか。
○尾崎広道委員長 交通防犯課長。
◎鳥居昭裕交通防犯課長 愛知県では自転車に係る交通事故を防止するため、令和3年3月に自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例が制定されて、10月1日から大人も子供も乗車用ヘルメットを着用するよう努めることとされましたが、小中学生以外ではヘルメットの着用意識が浸透していないと感じています。身近な交通手段であり、有用な自転車の利用に当たり、安全に安心して道路を通行できるようにするために、また、万が一の場合、交通事故の被害を軽減するためにも、ヘルメットの着用を社会全体で取り組めるように啓発してまいりたいと考えています。
以上です。
○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 分かりました。ヘルメットの着用が大変大事であると。中学生に限らず高校生も大人もヘルメットを着用するということを啓発するというのは、確かに大事なことだと思いますし、それが鍵になるのではないかというように感じました。本事業は3年間の限定ということでしたが、3年間だけでは到底十分でないと思いますので、ぜひ継続していただくよう県にもお願いしていただきたいと思います。この件については、これで終わります。ありがとうございました。