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妊娠・出産・子育て伴走型支援事業について(2023年9月・決算委員会)

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◆藤田裕喜委員 では、お伺いします。まず97ページ、4款衛生費、1項保健衛生費、1目保健衛生総務費のうち2番子育て世代包括支援センター事業費の(6)妊娠・出産・子育て伴走型支援事業費6,076万4,698円についてお伺いします。
 まず、予算との差額についてですが、差額が2,000万円程度発生していますが、この理由や背景についてお知らせいただけますでしょうか。

○大場康議委員長 健康推進課長。

◎石黒美佳子健康推進課長 本事業の予算でございますが、8,501万1,000円のところ、決算額6,076万4,698円となっており、予算より2,424万6,302円少なくなっております。この主な差の理由といたしましては、システム改修委託料が予算2,200万円のところ、決算額が352万円、ここで1,848万円の差が生じております。これは、当初国は経済的支援に関してクーポン券などでの給付を推奨しておりましたことから、大規模なシステム改修が必要となるということで2,200万円の改修費を見込んでおりました。しかし、県内ほぼ全てが現金給付ということもあり、クーポン券などによる給付のためのシステム改修が不要になったことから、改修費用が少なく行えることになったためでございます。
 また、出産・子育て応援給付金につきましても、6,200万円の予算のところ、決算額が5,635万円で565万円の差が生じております。この差につきましては、給付には面談やアンケートの返信など状況の把握が必要となっておりますが、このアンケートの返信が遅れる方がお見えになったり、また面談が里帰り等の都合で年度内に行えず、次年度に入ってからの面談になった方などがあり、その分の給付がなかったためであると考えております。
 以上です。

○大場康議委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 大変よく分かりました。
 次に、本事業によって新たに始めた取組がありましたらお知らせいただければと思います。

○大場康議委員長 健康推進課長。

◎石黒美佳子健康推進課長 本事業は、近年の核家族化や地域のつながりが希薄化し、孤立感を抱く妊婦、子育て家庭も少なくない状況の中、全ての妊娠・子育て家庭が安心して出産が行えるよう、妊娠期から出産・子育てまで一貫して相談に応じ、ニーズに即した支援につなぐ伴走型の相談支援を充実するため、国の出産・子育て応援交付金事業に基づき行う事業でございます。妊娠届出時と妊娠8か月時、出生届出時に経済的支援を一体として面談を行い、身近な相談に応じ、必要なメニューにつなぐもので、令和4年12月補正予算で新規に事業として実施をしております。
 本事業によって新たに始めた取組といたしましては、まず経済的支援として妊娠届出と出生届の際にそれぞれ現金5万円の給付をしております。また、母子手帳の交付やこんにちは赤ちゃん訪問時にアンケートを行ったり、セルフプランというプランを一緒に立てて、丁寧に相談に応じております。さらに新たに妊娠8か月時の面談についても開始をしております。
 以上です。

○大場康議委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 本事業によって、新たに妊娠8か月での面談をするようになったとのことですが、これはどのように実施しているのかお知らせいただけますでしょうか。

○大場康議委員長 健康推進課長。

◎石黒美佳子健康推進課長 妊娠8か月というのは、間もなく出産を迎える時期ということになりますので、お仕事をされている方はそろそろ産休に入って、今後のことをゆっくり考える時間ができたり、またこれからの出産や子育てに不安や期待、こういった多くの気持ちの変化がある時期となります。
 また、妊娠中から交流している方ほど孤立感が少ないということもあることからも、本市では妊婦さんが気持ちを開き、リラックスし、交流を深めてもらうよう工夫を凝らしたプレママサロンという集団面談のほうを実施しております。保健師や管理栄養士から妊娠中、出産後の生活についてのお話をさせていただくほか、リラックスしていただくためにフルートなど生演奏を聞いていただいたり、たんぽぽ茶の試飲や妊娠授乳サポート薬局の情報提供などのほか、妊婦さん同士で交流したリ、個別の相談のほうにも応じております。
 また、第2子以降の妊婦さんもお見えになりますので、部屋の後方に託児スペースもつくり、参加しやすいように配慮をしております。
 集団の開催時に都合が悪かったり、里帰り等で来所が難しい方については、個別面談や訪問、オンラインの相談に乗っております。また、参加時に市独自のプレゼントをお渡ししております。
 以上です。

○大場康議委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 妊娠8か月のアンケートについてですが、このアンケートにはどのような内容の声があったかお聞かせいただけますでしょうか。
 また、妊娠8か月で面談を希望されない方にはどのように対応しているのでしょうか。また、その理由はどういったものがあるか、お知らせいただけますでしょうか。

○大場康議委員長 健康推進課長。

◎石黒美佳子健康推進課長 8か月時のアンケートに答えていただいた方からは、「間もなく出産を控え、赤ちゃんと会えるのが楽しみ」という御意見だとか、「旦那さんが育休を取ってもらえるので安心である」というようなお話の一方で、出産に向けての不安を訴える方もお見えになります。
 面談を希望されない理由としては、「仕事が休めない」とか、「切迫早産で入院中」、また「2人目の出産なので心配なことはない」などがありますが、参加しない方には電話でアンケート項目を聞き取りながら相談に応じております。
 ほとんどの方は身近に支援者がいる環境であり、安心して出産を迎える方が多いのですが、中には支援者がいない方もおり、産後の生活を一緒に考えることでイメージをすることができ、家事支援の利用につながった方もお見えになりました。
 また、面談を希望されない方につきましては、電話でこちらから連絡を取っております。
 以上です。

○大場康議委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 妊娠時や8か月の時点でもアンケートの返信がないというような方へのアプローチはできているでしょうか。

○大場康議委員長 健康推進課長。

◎石黒美佳子健康推進課長 まず、妊娠時につきましては、母子手帳の交付のときにアンケートを実施しておりますので、ほぼ全ての方にアンケートのほうは行っていると思っております。また、妊娠8か月時の面談を希望されない方について、アンケートの実施はしておりませんが、先ほども答弁させていただいたように電話で連絡を取っておりますので、その際にアンケート項目を聞き取った上で相談に応じております。
 以上です。

○大場康議委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 本事業の成果についてお伺いします。支援が届きにくい家庭へのアプローチや地域の子育て関係機関と連携した支援体制の構築にはつなげられているでしょうか、お伺いします。

○大場康議委員長 健康推進課長。

◎石黒美佳子健康推進課長 本事業では、妊婦から出産まで3回の面談を通じて、妊娠時から出産・子育てのこれからの見通しを一緒に考えることで寄り添った支援につながるものであると考えております。
 支援が届きにくい御家庭にもアンケートや家庭訪問、また経済的支援を一体的に行うことで関わりやすくなり、また継続して関わることにより、子育て世代包括支援センターや健康推進課の地区担当保健師が中心となり、子育て支援センターや保育園、医療機関、産後ケアの機関など幅広い地域の子育て支援機関へタイムリーに情報提供ができ、必要な人に必要なサービスを提供できるようになったと感じております。
 今後も継続して支援を続け、妊産婦さんに寄り添った相談支援に努め、さらに支援体制を広げていけるように進めてまいります。
 以上です。

○大場康議委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 大変御丁寧に説明いただきまして、ありがとうございました。一貫した切れ目のない支援、また蒲郡市ならではのきめ細かな支援ができていると感じました。今後もぜひ継続していただきたいと思います。この件については以上です。

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