◆藤田裕喜委員 それではお伺いします。109ページ4款衛生費2項清掃費2目塵芥処理費の2番、収集運搬費の(1)廃棄物収集運搬事業費、1億2,066万5,099円と(2)資源物分別回収事業費8,592万3,249円、また、(3)プラスチック製容器包装分別収集事業費5,237万8,727円について、それぞれ内容が共通しておりますので、併せてお伺いしたいと思います。
お伺いしたいのは、ごみの分別に関する問題です。特に不燃ごみ、埋めるごみ、壊すごみ、金属類、プラスチックのごみの分類が大変難しいのではないか、あるいは間違いやすいのではないかと感じておりまして、さらにそれがごみの処理にかかる費用にも影響しているのではないかと感じております。
幾つか具体的な事例に基づいてまずお伺いしたいと思います。まず、飲み物などのビンの蓋ですが、金属でできた蓋ですが、これはどの分類に該当するでしょうか。また、その理由もお知らせいただければと思います。
○大場康議委員長 環境清掃課長。
◎千賀保幸環境清掃課長 飲み物のビンでございますが、キャップを外し、中をすすいだ上で白いかごにお出しいただいております。そのキャップにつきましては、コルク製のものにつきましては燃やすごみ、お尋ねの金属の蓋につきましては、ごみ出し便利帳でございますが、壊すごみ、黄色い箱にお願いしております。
壊すごみにつきましては、プラスチックや金属などの複数の素材でできているものをお出しいただいております。蓋につきましても、金属以外の部分の部材が想定されますので壊すごみに分別をお願いしております。
以上でございます。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 この金属の蓋ですが、資源ステーションの現場では、いろいろな分類で実際には出されております。空き缶と一緒に捨てるという方も大勢いらっしゃいます。茶色い金属類のかごに捨てる方もいらっしゃいますし、ビンを蓋につけたまま白いかごの中に捨てるという方もいらっしゃいます。壊すごみの黄色いかごであるという認識はむしろあまり高くないのではないかと感じます。
ちなみに、ビンやペットボトルなどで蓋が取れないという場合もあろうかと思いますが、その場合はどのようにしたらいいでしょうか。
○大場康議委員長 環境清掃課長。
◎千賀保幸環境清掃課長 基本的には取っていただくことをお願いをしております。しかしながら、無理に取りますと、けがの原因にもなるということでございますので、できる範囲でのお願いになっております。そのままビンの蓋がついた状態で出していただくこともあるかと思いますが、基本的には取っていただくことをお願いしております。
以上でございます。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 分かりました。
次に、いわゆるタッパーのようなプラスチック製の容器ですが、これはどの分類に該当するでしょうか。こちらについても理由を合わせてお願いします。
○大場康議委員長 環境清掃課長。
◎千賀保幸環境清掃課長 タッパー、保存容器につきましては、こちらもごみ出し便利帳ではございますが30センチ以内のものを燃やすごみとして案内をしております。理由ということでございますが、同じくプラスチック製品でも容器包装リサイクル法に基づきまして、プラスチック製容器包装につきましては、リサイクル対象になっておりますが、容器包装リサイクル法の対応が伴わないタッパー等のプラスチック製品につきましては、別の対応となっておりまして、燃やすごみとさせていただいております。
以上でございます。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 このプラスチック製の容器ですが、実際には容器包装プラスチックに分類されていたり、赤いかごや黄色いかごに入れられているケースをよく見ております。皆さんどこに出すべきかよく分かっていないのではないかという印象を持っております。
次に、水筒についてです。水筒については、金属製のものとプラスチック製のものとで別れると思いますが、それぞれどの分類に該当するか、またその理由についてもお知らせいただければと思います。
○大場康議委員長 環境清掃課長。
◎千賀保幸環境清掃課長 水筒につきましても、多様と考えております。金属になるものは金属ということでございますが、プラスチック製のものにつきましては、燃やすごみとして案内をさせていただいております。ごみの分別につきましては、その素材が何か、あるいは燃やすことができるのか、資源化ができるのかということで判断させていただいております。水筒も含め、素材が多様であるものは、判断が分かりにくいところがございますが、金属または燃えるものは燃やすごみとして案内をしております。
以上でございます。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 水筒についても、これも金属製のものであってもプラスチック製のものであっても、どちらにも共通しているのですけれども、いろいろな、様々なかごの中に入れられておりまして、金属製のものが空き缶のかごに入っているときもありますし、黄色いかごに入っているときもあります。また、茶色いかごで見かけることもあります。プラスチック製の水筒については、これはペットボトルと同じように捨てられているところを見ることもよくあります。この水筒についても、なかなかよく理解されていないのではないかというように感じております。
続いて、パソコンの部品の一部です。LANケーブルや排気のためのファン、また、集積回路の基盤などが考えられると思いますが、それぞれどう分類するか、また、その理由についてお知らせいただければと思います。
○大場康議委員長 環境清掃課長。
◎千賀保幸環境清掃課長 基本的には、パソコン本体ということで、粗大ごみとして、あるいは30センチ以内のものにつきましては壊すごみ、小型家電でお願いをしております。
排気ファンあるいは、集積回路というような形で分かれているものにつきましては、その素材につきましてもやはり多様であるかと思っています。複合だと思っておりますので、壊すごみという形でお願いをするものとなっております。
また、付属するケーブル類につきましても、なかなか素材がどういうものかというところによるところがございますが、金属についているもの等があると思いますので、基本的には壊すごみという形になるかと思いますが、小さなものにつきましては、切って燃えるところにつきましては、燃えるごみに出していただいている方もおられるかと思っております。
以上でございます。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 パソコンだけではなく、DVDプレイヤー、VHSのビデオデッキ、ラジカセなども資源ステーションで見ることがございます。これらのものが資源ステーションに出されている理由は、小型家電も収集することになっているからだとは思いますが、家庭用だけれどもしかし、明らかに小型でない、30センチを超えるようなものも実際にはかごの中に入ってしまいますので、入れられているところを見ることが多くあります。こちらも、今は黄色いかごが一番適切であろうというお話でしたが、黄色いかごにもちろん入っているときもありますが、茶色い金属類のかご、あるいは赤いかごの中に入っているところを見たことがございます。
続いて、ガソリンの缶についてです。これは、資源ステーションに赤いガソリンの携行缶が捨てられていたというわけではなく、草刈り機用のガソリンです。ホームセンターなどで購入できるタイプのガソリンの缶ですが、もちろん中身は空になっているわけですが、これはどの分類に該当するか、理由も合わせてお知らせいただければと思います。
○大場康議委員長 環境清掃課長。
◎千賀保幸環境清掃課長 携行缶という形でごみ出し便利帳のほうでは金属として案内をしております。ただし、ガソリン等が入っていることは防いでいただきたいと思いますので、中を除いた上で金属のほうの案内をさせていただいております。
また、30センチを超えるようなものもあるかと思います。そうしたものにつきましては、クリーンセンターのほうに直接お持ちいただくことをお願いしております。
また、参考ということでございますが、ポリタンクにつきましては、大きなものが想定されていますので、粗大ごみとして案内をしているところでございます。
以上でございます。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 分かりました。夏の時期は、草刈りをする人も多かったようで、ガソリンの消費量も多かったというように考えられますが、ガソリンの缶を見る機会もあったなというように感じております。
こうした、これら分類が難しいごみについては、本当に事例に事欠かないというように私は感じておりますが、資源ステーションの現場での分類が間違っていたとしても、実際にはそのまま業者の方が回収してくださっていると思います。正しい分類にはいちいち直すことなく、回収してくださっていると思います。これはなぜなのか、また、なぜ間違った分類のままでもよいのか、お知らせいただけますでしょうか。
○大場康議委員長 環境清掃課長。
◎千賀保幸環境清掃課長 資源ステーションに間違った分類で出されたごみに対する対応ということでございますが、資源ごみになるものの間違ったごみや、ネットに入ったものにつきましては、収集業者のほうでそのまま回収を、委員言われますように回収をして、クリーンセンター等に搬入した上で、その後でペットボトルやプラスチック製容器包装については、収集業者によりそれ以外の資源ごみにつきましては、市が派遣契約を締結しておりますシルバー人材センターの職員によりまして、手で正しく分類し、リサイクルに回しているところでございます。
理由というところでございますが、決して、間違った分類でよいわけではございませんが、これまで御質問いただいたように、分別は大変分かりづらい状況になっているかと思います。そうしますと、たくさんの方がステーションにお出ししていただくところの中で、間違ったものは出てまいります。そうしたときには、正しく市のほうで資源物に回せるような対応をしたいということで、資源化できるように作業をしているということでございます。
以上でございます。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 クリーンセンターの中で、あるいは収集業者さんの手で、手作業で分類をされているということでしたが、これはすみません歳出のどの費目に含まれる内容でしょうか。また、クリーンセンターの中では、何人体制でどのように作業をされているか、もう少し詳しくお知らせいただけますでしょか。
○大場康議委員長 環境清掃課長。
◎千賀保幸環境清掃課長 歳出の項目でございますが、説明書の109ページ、備考欄中ほどに3中間処理費というところがございます。(2)のリサイクルプラザ管理運営事業費、こちらが決算額が1億3,505万4,461円から支出しております。そのうち、リサイクルプラザごみ資源受入れ処理業務手数料というようなことで位置づけておりまして、これはシルバー人材センターにお願いするための手数料という形になります。こちらにつきましては、2,183万9,547円を支出させていただいておりまして、業務配置ということでございますが、1日当たりシルバー人材センターに11名ほどを派遣いただきまして、平日の月曜日から金曜日の午前8時半から午後4時までの作業をお願いしております。当然、シルバーだけではなくて、ごみのリフトの運搬などにつきましては、市の正規職員、業務員のほうで対応しておりますが、基本的な資源物を分けていただく作業につきましては、シルバー人材センターの職員の皆様にお願いをしているところでございます。
以上でございます。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 クリーンセンターで最終的に分別をしていると聞きますと、クリーンセンターの作業であれば、当然精度も高く、皆さん正確に作業をされているだろうと思いますので、やはり反対に資源ステーションの現場では、あまり細かな分類にこだわる必要はないのではないかと思えてしまいます。クリーンサポーターの方々がいらっしゃる地域もあるわけですが、いない地域もありますし、そうしたことを踏まえると、結局市内でも資源ステーションによって分別の精度に差が生じているという現状があるわけです。そうすると、やはり実際にどの程度現場で正確に分別しておく必要があるのかということにはやはり疑問の余地があるような気がいたします。
しかしながら、クリーンセンターでしっかり分別してくれるから、資源ステーションでの分別はできなくてもいいやというような姿勢も一方で少し違和感があるというか、腑に落ちないところがあることも事実です。やはりごみの集積所、資源ステーションというのは地域のひとつの顔のような、よくも悪くも顔のような存在であると思いますので、資源ステーションをきれいに保つという方向性のほうがよいように感じます。
そこで、クリーンサポーターをすべての資源ステーション300か所に配置して、きちんと報酬を払い、その代わり現場での正確な分別を可能な限り徹底する。分類が間違っているときは、かごの中身を移動して直す、間違った分類をしている方には、きちんと声かけをして直してもらう。正しい分別を理解してもらう。そうしていただくことで、資源ステーションでの分別を今よりもさらに徹底し、クリーンセンターの中での分別作業を極々最小限にとどめるということもできるのではないかと感じます。かかる費用としては、どちらがより安価であるか詳細な検討が必要とは思いますがいかがでしょうか。お考えをお聞かせください。
○大場康議委員長 環境清掃課長。
◎千賀保幸環境清掃課長 地域の資源ステーションの設置管理につきましては、総代区等の地域で設置管理全てをお願いしているところでございます。
また、クリーンサポーターの皆様には、早朝から立ち番を行っていただいているところがあるかと思います。そうした中でごみの分別を徹底いただき、皆様の協力によりまして、ステーションの現場の中で一定の環境美化に努めていただき、分別のほうを正しく整えていただいているということは承知しておりまして、大変感謝をするところでございます。ただし、地域のステーションにつきましては、総代区等の運営が大原則かと思っております。そんな中で、やはりクリーンサポーターの皆様、大変早朝から、あるいは夏は暑い、冬は寒いという状況の中で御対応いただいているところでございますので、市としまして、300か所、資源ステーション300か所でございますが、そこの全てにクリーンサポーターを置くということをお願いすることは難しいかと考えております。
また、報酬等の話でございますが、ごみステーションの設置管理に当たりましては、清掃費ではございませんが、総代区等へ行政連絡調整事務委託料をお支払いさせていただいております。大変わずかな金額かと思いますが、地域の美化、衛生に取り組んでいただくために交付させていただいているものでございます。
ということで、現在クリーンサポーターの義務化、あるいは報酬につきましては、考えているところではございません。
以上でございます。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 次に、プラスチック製品のごみについてお伺いします。
2022年4月のプラスチック資源循環促進法の施行を受けて、蒲郡市においても容器包装プラスチック以外のプラスチック製品を資源として回収することが努力義務とされております。現状、この汚れてはいないけれども容器包装用ではないというプラスチックを捨てるための区分は存在しておりませんので、燃えるごみか、もしくはそれ以外のどこかに捨てられていることと思います。これは、先ほど御紹介したとおりです。
ただ、努力義務に対応していくためには、新たな区分を設ける必要があると思いますが、どのように対応するか、現在の検討状況をお知らせいただけますでしょうか。
○大場康議委員長 環境清掃課長。
◎千賀保幸環境清掃課長 委員、言われますように、令和4年4月からプラスチック資源循環促進法が施行されまして、プラスチック製品、プラスチックごみの回収につきましても、市町村の努力義務となっております。そうしたことから、現在、新たに回収の対象となるプラスチック製品の種別、これは区分ということかと思いますが、そちらのほうを検討、あるいは現在、容器包装プラスチックと同じようにネットに入れていただく形がいいのかといったその回収方法、あるいは回収後の再商品化の方法につきまして、検討を進めているところでございます。
今のところ準備段階ということでお願いをいたします。
以上でございます。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 もし新たに区分を設けることとした場合、これは長年市民の皆さんが慣れ親しんできたごみの分類を見直すということですから、とても大きな影響があると感じます。ただ、私としては、ぜひこの分類変更に合わせて、ほかのごみの分類の仕方、あるいは名称を変更することを検討してもよいのではないかと強く感じております。埋めるごみと壊すごみという分類は、例えばですが、ごみを捨てる側からは大変分かりにくいです。埋めるか壊すかということは、何が基準になっているか見た目では分からないですし、考えても分からないからです。埋めるか壊すかという点よりも、どういうものを集約すべきなのかという点を示していただいたほうが分かりやすいと思います。
例えば、先ほど御紹介あったように、金属とプラスチックの両方が含まれるので壊すごみですよとか、陶磁器とか焼き物とか、すぐに分かって、かつ勘違いの可能性が少ないような名称がよいと思います。また、金属類という茶色のかごも大変分かりにくいと思います。例えば、飲み物の空き缶も金属であると思いますが、これは別のかごに入れることになっていますし、先ほど触れたようなプラスチックと金属の両方でできている蓋などは黄色いかごですが、ここにスプレーの缶が大量に入れられているということもございます。金属については、どういう金属を集めるかという視点で、こちらは私はもう少し細分化する、細かく説明するほうがいいのではないかと感じます。あわせて環境清掃課で準備をしてくださっている分別の看板、注意看板についても更新をしていただき、同時に地域に配布をしていただきたいと思います。現状は、希望があった場合に配布するということとなっていると思いますが、そうではなく、全地区に配布をしていただき、そうして使っていただくよう促していただきたいと思います。注意の看板があるだけでも大分違うと思います。
また、地区によっては、ラミネート加工の看板が貼れないところもあると思いますが、そういう場合は立て看板として提供するなど、ひと工夫するところまでぜひ御配慮をお願いしたいと思います。分別の分かりやすさは、再分別、再確認の手間と費用を軽減していくためにもとても重要なことであると思います。お考えをお聞かせください。
○大場康議委員長 環境清掃課長。
◎千賀保幸環境清掃課長 これまで分別の方法につきまして、御質問いただいた内容につきましては、市民の皆様が大変お困りになった内容かと思っております。そんな中で、お答えした内容につきましては、ごみ出し便利帳を見まして対応させていただいております。このごみ出し便利帳につきましては、平成30年度に作成をいたしました。なかなか改定ができていないというところでございます。それは、プラスチックの回収等、今後予定されることがまた出てくるということがございまして、その際に改定のほうをさせていただけたらと考えさせていただいています。その際に、今言われたような名称とか出し方、ケースケースで対応が分かれる等大変分かりにくい内容になっております。そんな中で、少しでも分かりがいい記載の方法を心がけてまいりたいと思っております。
また、看板のほうでございますが、なかなかごみ出し便利帳のほうでは網羅できないところに正しいごみ出しあるいは現場で出す直前でご案内するという形になりますので、そこのところにつきましては、ごみ出し便利帳を補足できるような内容を検討してまいりたいと思っております。
以上でございます。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 ぜひ、前向きな御検討をお願いしたいと思います。分別が分かりやすいと集積所も資源ステーションもきれいにできると思いますし、そういうまちに皆さん暮らしたいのではないかと思いますので、ぜひそうつながるような御配慮をお願いしたいと思います。
以上で終わります。ありがとうございました。