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学校における事故について(2024年9月・決算委員会)

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◆藤田裕喜委員 お願いします。153ページ、9款教育費、2項2目の14番、学校安全・学校保健事業費の(4)日本スポーツ振興センター共済掛金545万8,860円についてお伺いします。まずこの掛金の内訳についてお伺いします。

○来本健作委員長 学校教育課長。

◎宇野晶由学校教育課長 共済の加入を希望する児童生徒1人に対して、家庭が368円を負担し、市が567円を補助して、935円で加入をしています。要保護家庭は55円で加入ができ、市が全額負担をしております。令和5年度は小学校で3,746名、中学校で2,065名、要保護家庭の児童生徒を合わせて5,817名の加入があり、前年度転入分を含めて、掛金が545万8,860円となります。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 次に実績についてですが、ここ数年の実績についてお知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 学校教育課長。

◎宇野晶由学校教育課長 令和5年度は1年間で285件、令和3年度は263件、令和4年度は286件の申請がございました。おおむね毎年300件程度の申請があるというふうに思います。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 子ども医療費助成制度があるおかげで、小中学生の医療費は無料となっておりますが、事故があった場合にはお見舞い金が支給されると伺いました。これはどのような制度であるか、御紹介をいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 学校教育課長。

◎宇野晶由学校教育課長 スポーツ振興センター共済の給付対象となった場合、医療費の4割が市に入金されます。医療費の3割が保険年金課に振替し、残りの1割がお見舞金として保護者に支給されます。令和5年度は1年間で90万3,781円のお見舞金が保護者に支給されております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 では、事故の内容についてお伺いします。具体的にどのような事故があったのか、いくつか事例を御紹介いただけますでしょうか。

○来本健作委員長 学校教育課長。

◎宇野晶由学校教育課長 放課の時間に校舎内外で起きたけが、具体的に申上げますと、転倒による打撲や骨折、ガラスが割れたことによる切り傷などが多くあります。他にも、体育の授業中や登下校中におきまして、転倒による打撲や骨折の事例もございます。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 救急搬送されるような事故や、命に関わるような重大な事故はなかったでしょうか。

○来本健作委員長 学校教育課長。

◎宇野晶由学校教育課長 首より上の怪我については、程度が軽い場合でも、通院もしくは救急車の要請を行うことができるようになります。これを行うよう、教育委員会としては、各学校にお願いしている状況がございます。
 令和5年度の救急搬送は8件で、うちスポーツ振興センター共済の対象は4件でございました。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 通学路、通学中の事故や、給食における事故も給付の対象として含まれるでしょうか。

○来本健作委員長 学校教育課長。

◎宇野晶由学校教育課長 通常の通学路による、登下校中は給付の対象となります。また、学校管理下の活動も給付の対象となりますので、給食中等はもちろん、修学旅行や野外活動などの校外学習も適用されます。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 事故があった場合の学校の対応についてお伺いします。原則、どのような流れになっているか、お知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 学校教育課長。

◎宇野晶由学校教育課長 学校で事故があった場合は、その場に居合わせた教職員が状況を把握するとともに、職員室にいる職員、養護教員に協力を要請をいたします。その後、養護教員の判断で応急処置をするとともに、その後の対応を管理職と相談し、保護者への連絡、必要に応じて救急車の要請を受けおります。
 スポーツ振興センター共済への対応につきましては、保護者の方に、医療等の状況報告用紙をお渡しし、病院に提出、記入の上、学校へ御提出いただいております。学校は、保護者からの報告用紙を基に災害報告書を作成し、教育委員会に提出します。教育委員会は、市内20校分をまとめて、スポーツ振興センターに送ります。その後、スポーツ振興センターで審議をされ、治療費の4割が市に入勤された後、保護者に1割のお見舞い金が振り込まれることになります。振込みまでには、保護者が学校に書類を提出してから、最短で約2か月程度かかるということです。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 今後の事故の再発防止策についてお伺いします。学校における危険箇所のチェックや点検、修繕などの対応はどのようになっているでしょうか。また、修繕はどのような頻度で行っているでしょうか、お伺いします。

○来本健作委員長 学校教育課長。

◎宇野晶由学校教育課長 全ての小中学校におきまして、月に1回安全点検を行っております。それぞれの職員が自分の担当箇所を見回り、チェックシートに従って点検を行います。その後、各職員から出されたチェックシートを校務主任がまとめ、全職員で周知するとともに、速やかに修繕をしたり、教育政策課の担当者に相談したりしながら、安全対策を行っております。すぐに修繕できない場合は、児童・生徒に状況を周知するとともに、カラーコーンやトラサク、注意喚起の表示などをして、近づかないように対応しております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 情報共有のあり方についてもお伺いします。教職員の間で事故の事例について、どのように共有をされているでしょうか。また、授業などの機会で子供たちとともに、危険箇所や事故の事例から学ぶような機会を、どのような機会があるでしょうか。

○来本健作委員長 学校教育課長。

◎宇野晶由学校教育課長 大きなけがや事故があった場合は、速やかに臨時の職員会を開き、事実確認と今後の対応について周知をいたします。また、児童・生徒に対しても、学級担任から注意喚起をし、事故の再発防止に努めております。多くの学校では、児童会や保健委員会の主催で、校内の危険箇所や事故の事例をもとに、安全な学校生活を送るための児童集会、委員会等が開かれ、事件の未然防止や注意喚起の方法を行っております。
 さらに、大きなけがや事故があった場合につきましては、校務主任者会や養護教諭部会で情報共有となされ、児童・生徒及び保護者への対応を含めた学校の対応についても学ぶ機会となっております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 大変詳細に、また、御丁寧に御説明をいただきまして、ありがとうございました。現状をとてもよく理解することができました。お聞きした限りでは、大変よく検討され、事故への対応対策が十分取られているように感じられました。事故を未然に防ぐことは、やはり何より重要ですが、起こった事故に対しても、被害をできるだけ小さくすることや、再発を防止することも同時に重要だと思いますので、今後も引き続き、しっかり取り組んでいただくようお願いしたいと思います。この件については以上です。

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