◆藤田裕喜委員 お願いします。165ページ、9款教育費、4項5目の4郷土資料収集保管及び調査研究事業費のうち、(1)資料燻蒸委託料36万3,000円についてお伺いします。
まず、事業内容についてお伺いします。資料燻蒸の対象となっている資料はどのようなものか。また、年に何回実施しているのかお知らせいただければと思います。
○来本健作委員長 博物館副主幹。
◎小田美紀博物館副主幹 まず、対象となります資料は、基本的に寄贈によって新たに博物館で受け入れた資料です。当館では年に1回、秋に実施しております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 次に、燻蒸の方法ですが、具体的にどのように燻蒸を実施しているのかお知らせいただけますでしょうか。燻蒸ということなので、単に資料を温めるという理解でよいか、もしくは何か殺菌・消毒のために有毒なガス等を利用しているのかどうか、併せてお知らせいただければと思います。
○来本健作委員長 博物館副主幹。
◎小田美紀博物館副主幹 昨年度の場合ですけれども、博物館のギャラリーの中にパイプを組んで覆いをかけた密封空間を作製します。そこにフッ化スルフリルという成分の有毒ガスを充満させて害虫やその卵を殺す形式の燻蒸を行いました。処理中の空気の温度が15度から30度の範囲を超えてしまうと十分な効果が得られませんので、温度、ガス濃度を24時間保った後、排気し、テストサンプルの殺虫効果を目視確認してから終了となります。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 先ほど寄贈の新資料が対象であるというお話でしたが、収蔵庫に入れる前に一度燻蒸をしたら、もう今後は燻蒸しないということでよいのでしょうか、またそれで問題はないのでしょうか。
○来本健作委員長 博物館副主幹。
◎小田美紀博物館副主幹 燻蒸の効果は継続的なものではありませんので、例えば、収蔵庫に入れてもその扉にある隙間から入ってきてしまうということはあります。そのため収蔵庫内の掃除ですとか館内の見回りのときの確認で保存環境を整えていくことが重要です。また、近いうちに展示の予定がある資料などにつきましては、念のためにその前に燻蒸のほうを再度行うということも行っております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 博物館のギャラリーにて燻蒸を実施しているということでしたが、ギャラリーの利用者や一般の来館者に影響はないのでしょうか。
○来本健作委員長 博物館副主幹。
◎小田美紀博物館副主幹 燻蒸作業中は専門の業者によって濃度の測定が行われておりまして、室内へガス漏れがないかずっと監視をしております。また、燻蒸をした後の資料につきましてもガスの残留がないかどうかを時間を空けて2回確認し、安全を確認してから収蔵庫に移動させておりますので、一般のお客様等には影響はございません。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 内容について大変よく分かりました。また、安全にも十分配慮していただいているということで理解することができました。作業に当たる業者の方、また、博物館の職員の方にも十分安全には御留意をいただくようお願いしたいと思います。
この件については以上です。ありがとうございました。