◆藤田裕喜委員 それではよろしくお伺いします。123ページ、一般会計歳出6款商工費、1項3目の5番、一般観光振興事業費の(7)観光コンテンツ魅力創出事業委託料635万3,000円についてお伺いします。
令和5年3月の予算委員会でも、本事業費について質疑をいたしましたが、本日はその成果についてお伺いしたいと思います。まず、本事業の内容と事業費の内訳についてお伺いいたします。
○来本健作委員長 観光まちづくり課長。
◎鈴木直美観光まちづくり課長 観光コンテンツ魅力創出事業につきましては、本市から一般社団法人蒲郡市観光協会へ観光コンテンツの高付加価値化を図り魅力を創出することで、本市への誘客を促進することを目的とした事業を実施することを委託したものでございます。
委託内容の具体的なものといたしましては、愛知県の補助金を活用して旅館が実施したリーシング事業推進のため、ブランディングやプロモーションの展開に加えて、一般社団法人蒲郡市観光協会が法人化するとともに、正会員に加わったJA蒲郡市と連携し、蒲郡みかんのさらなる高付加価値化を目指して、市内蒲郡みかん関連商品取扱い事業者59店舗が参画する蒲郡みかん祭りとしてキックオフイベントやデジタルスタンプラリーの開催等を行いました。
本委託費の内訳でありますが、観光コンテンツを面的にプロモーションするべくグランドデザイン費用として110万円、旅館利活用の企画推進として110万円、ミカンや深海魚を五感で楽しむといった商品開発に関連する費用として212万円、交通費を含むアドバイザー料159万6,000円、そして諸経費44万7,000円の合計636万3,000円となっております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 次に、本事業の成果についてですが、まず、蒲郡みかん祭りの一連の企画について、デジタルスタンプラリーやキックオフイベントについて、それぞれどのような方がどのくらい参加されたのか、また、年代や住まいなどの属性も含めてお知らせいただけますでしょうか。
○来本健作委員長 観光まちづくり課長。
◎鈴木直美観光まちづくり課長 まず、デジタルスタンプラリーにつきましては505名の方に御参加いただきました。そのうち214名が市内の方、291名が市外の方でした。年齢内訳といたしましては50代が最も多く123名、次に30代が98名、40代92名と続きますが、参加人数に大きな差は見られず幅広い年代に御参加いただけている状況です。また、性別で申し上げますと男性がおよそ3割、女性の参加がおよそ7割という結果になっております。
次に、キックオフイベントにつきましては、本市関係各課、愛知県関係部局、蒲郡商工会議所、近隣市町村観光協会、JA蒲郡市、加工商品製造販売事業者等の蒲郡みかん関連事業者、メディア等総数108名に御出席いただいたと報告を受けております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 次に、ワーケーションやリーシングに関する成果についてですが、こちらは報道などでも大変話題になり、愛知県知事の視察もあったというように記憶しておりますが、実際に企業の入居という結果に結びついたのは、どのぐらいの事例があったでしょうか。
○来本健作委員長 観光まちづくり課長。
◎鈴木直美観光まちづくり課長 愛知県の補助金を活用して行った市内温泉旅館の施設改修に対して、ワーケーションやリーシングといった新しい旅行形態のコーディネートやプロモーションを実施いたしました。こちらの取組に関しましては、市内温泉旅館の2施設において、合計8部屋の改修が実施され、令和5年度は6者との商談がなされ、現時点では1部屋1企業が契約し、入居していただいております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 令和5年3月の予算委員会の御説明では、ミカンだけではなく深海魚についても新たな魅力の創出につなげていくというお話があったと思いますが、深海魚については今回使われなかったということでしょうか。
○来本健作委員長 観光まちづくり課長。
◎鈴木直美観光まちづくり課長 令和5年度の事業実施の中では、残念ながら具体的な高付加価値化や新たな観光プロダクトの創出にはつながらず、引き続き検討を重ねているところでございます。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 本事業を通じて分かった課題がありましたら、お知らせいただければと思います。
○来本健作委員長 観光まちづくり課長。
◎鈴木直美観光まちづくり課長 これまで観光、農業、漁業等それぞれの産業でそれぞれの販路を創出してまいりましたが、本事業では他の産業と観光を連携させることで既存の物産の高付加価値化を図り、新たな顧客、新たな観光客を呼び込むことを目指しておりますが、それぞれの産業と観光との連携に課題があると感じております。具体的には高付加価値化に向けた特別感を演出した消費コンテンツ開発における観光業以外の推進事業者の発掘でございます。例えば、ミカンに特化したコース料理を提供するような観光コンテンツの開発において、いわゆる料理人ではなく提供されるミカンを栽培したミカン農家などの異業種の人材が栽培者だからこそ伝えられる情報とともに、洗練された空間でサービスを提供することで特別感を生み出し、同じミカンでも高付加価値化が図れると考えますが、そのような異業種の人材を発掘することに大きな課題を感じております。
また、ワーケーションやリーシング事業におけるコーディネートにつきましても、企業誘致の観点から成果に結びつくまでには企業様ごとに様々な課題をクリアしなければならないと感じております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 内容について大変よく分かりました。丁寧に説明いただきましてありがとうございました。本年度、令和6年度も同様の事業が継続されていると思いますので、さらなる発展を期待したいと思います。この件については以上です。