何をしているの?

食用ギク、食用ホオズキの実証実験について(2024年9月・決算委員会)

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◆藤田裕喜委員 それではお伺いします。113ページ、一般会計歳出5款農林水産業費、1項3目5農業振興事業費のうち(4)食用ギク等栽培天敵防除実証試験委託料20万円についてお伺いします。まず、本事業の内容についてですが、食用ギク等となっておりますが、これはツマギクだけが対象でしょうか。それとも現在の食用ホウズキも対象になっているでしょうか、お伺いします。

○来本健作委員長 農林水産課長。

◎永島勝彦農林水産課長 食用ギク等栽培天敵防除実証試験委託料につきましては、食用ギク及び食用ホウズキを対象に農薬の使用低減に向け生産コストを極力抑え、加えて環境に優しい農業を目指すため、病害虫を農薬以外の物理的方法で防除する栽培方法の実証試験事業の委託料であり、農事組合法人三河温室園芸組合に業務委託するものでございます。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 事業費の内訳についてですが、20万円の内容について、何にどのぐらいの費用がかかっているかお知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 農林水産課長。

◎永島勝彦農林水産課長 事業費の内訳につきましては、20万円全て実証試験に必要な資機材の購入費用となっております。具体的には防虫灯やLED照明器具、粘着板を購入しております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 本事業について過去の議事録を見ますと、数年から10年程度は実証実験として取り組んでいきたいというお話があったかと思うのですが、ツマギクについては平成19年、2007年から、また、食用ホウズキについては平成21年、2009年から取り組んでいるということで、既にどちらも10年以上、かなり長期間にわたって実証試験という形で続けられていると思います。取組を継続されていくことに異論はないのですが、なぜいまだに実証試験という形式なのでしょうか。また、農薬の量や機材の使い方など、効果的に害虫を防除とするというノウハウは大分蓄積できたのではないか。実情化できるレベルに達しているのではないかと思うのですが、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 農林水産課長。

◎永島勝彦農林水産課長 藤田委員御指摘のとおり、本事業は長期間にわたって継続している事業であり、ノウハウが蓄積され、実用化された内容もあると聞いております。しかし、降雨が少ない年はアザミウマが多く発生するなど、気象条件や環境条件の変化等により害虫の発生状況は変化していくものと考えられます。このような変化に対応するため実証試験という形式で、より効果的な対策や新たな技術の導入について検証を行うことがつまもの栽培の産地強化につながるものと考えております。
 また、近年は気温の上昇に伴い開花率が低下するなどの新たな問題も発生しているため、今後は害虫防除だけでなく、高温対策についても検討していく必要があると考えております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 分かりました。農薬を減らして、より安全安心な農産物を作っていくということは、私も非常に重要なことだと思いますので、ぜひ今後も応援をしていただければと思います。この件については以上です。

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