◆藤田裕喜委員 続きまして、119ページ、一般会計歳出5款農林水産業費、3項1目6水産多面的機能発揮対策事業費48万876円についてお伺いします。本事業の内容についてですが、アマモの播種、ツメタガイの除去、干潟の耕うんに取り組んでいるということだったと思うのですが、まず、それぞれ市内のどのあたりの区域を対象としているかお知らせいただけますでしょうか。
○来本健作委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 アマモの播種、ツメタガイの除去につきましては、形原地区の春日浦海岸及び西浦地区の竜田海岸の2箇所で行っております。また、干潟の耕耘につきましては竹島地区の竹島海岸の1箇所を対象区域としております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 本事業につきましては、国と県からも補助金が出ていると思いますが、どのような仕組みになっているかお知らせいただけますでしょうか。また、それぞれの取組にそれぞれ幾らぐらいかかっているか、費用の内訳についてもお知らせいただければと思います。
○来本健作委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 水産多面的機能発揮対策事業では、実績額の70%を国、15%を県、15%を市で負担しており、令和5年度の決算額は事業全体として320万5,840円、そのうち市は48万876円を負担しております。
事業費全体の内訳につきましては、藻場の保全の活動費165万9,320円、干潟の保全の活動費が154万6,520円となります。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 次に、本事業によってどのくらいの成果が得られているかについてお伺いします。まず、アマモについてですが、議事録から確認できる範囲でも、平成23年、2011年から取り組んでいらっしゃるようですが、この間、アマモが定着した面積はどのぐらい増えてきているのでしょうか。また、それをどのように確認しているか、併せてお知らせいただければと思います。
○来本健作委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 アマモにつきましてはダイバーによる潜水調査により、アマモの定着を確認しております。西浦町の竜田海岸では、令和3年のモニタリングでは15平方メートル、令和4年のモニタリングでは12.5平方メートル、令和5年のモニタリングでは12.5平方メートルの繁茂が確認されました。また、形原町の春日浦海岸では、令和3年のモニタリングでは15平方メートル、令和4年のモニタリングでは31.75平方メートル、令和5年のモニタリングでは19平方メートルの繁茂が確認されました。以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 次に、ツメタガイの状況についての成果ですが、これはどのぐらいの数や量を除去しているか。また、それはアサリの生育にどの程度影響していると考えられるでしょうか。
○来本健作委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 令和3年度の活動では3.1キログラム、令和4年度は活動は行いましたが、捕獲量はゼロでした。令和5年の活動では0.8キログラムのツメタガイと卵塊であるスナヂァワンを捕獲することができました。アサリへの生育への影響につきましては確認をしておりませんが、ツメタガイによる食害の低下に寄与しているものと考えております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 干潟の耕うんについても、どのような成果が得られているかお考えをお聞かせいただけますでしょうか。
○来本健作委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 干潟の汚泥砂が固まると水の通りが悪くなり、酸素が減少して有害な硫化水素が発生します。耕耘を行うことで酸素が供給され良好な状態を保つことができ、アサリの生育環境の改善に貢献しているものと考えております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 今後の方針についてお伺いします。これは長年続けられている事業であると思いますが、現在の取組はいつまで続けられる見込みでしょうか。また、今後も継続できるでしょうか、お考えをお聞かせください。
○来本健作委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 本市におきまして、水産業は重要な産業の1つであり、地域経済を支え、活力ある地域社会を維持するために大きな役割を果たしております。地球温暖化などの気候変動が起こる中で、豊かな漁場を守るために必要な藻場や干潟の保全等を進めていく必要があると考えております。
今後も市としましては異常気象や夏場の高水温などの対策に対して水産多面的機能発揮対策事業を有効活用し、さらなる工夫や国、愛知県、漁協などの関係機関などと協力して、藻場、干潟等の保全に継続的に取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 豊かな海を取り戻す、つくり直すという大変重要な事業だと私も思いますので、ぜひ続けていただきたいと思います。この件については以上です。ありがとうございました。