◆藤田裕喜委員 ではお伺いします。
239ページ、国民健康保険事業特別会計の歳出、4款保健事業費1項1目保健衛生普及費の1番、保健衛生普及事業費のうち、(10)血糖コントロール塾開催事業費21万8,000円、(11)からだ&血管若返りセミナー開催事業費22万1,000円、(12)重複リスク対策事業費14万5,000円について、続けてお伺いします。
まず、これらの事業の背景についてですが、どのような状況、経緯があって実施されることとなったのでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 これらの事業を実施するに至った背景・経緯でございますが、国は平成25年の6月に閣議決定された日本再興戦略において、国民の健康寿命の延伸を重要施策と位置づけ、全ての健康保険組合に対し、健康診査及び診療報酬明細書等のデータを分析し、それに基づく健康増進のための事業計画書を保険者が作成し、実施及び評価することを推進するとしております。
本市におきましては、国民健康保険の保険者として平成27年度に第1期蒲郡市国保保健事業実施計画(データヘルス計画)を策定し、第2期を平成30年度に見直し、令和5年度までの6年間の計画期間として現在、国保被保険者の保健事業の取組を進めております。
この第1期データヘルス計画策定時に本市の国保の特定健診の結果や医療状況を見たところ、様々な健康課題が明確となり、それへの対策事業として血糖コントロール塾、からだ&血管若返りセミナー、重複リスク対策事業を実施することといたしました。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 では、具体的に各事業についてお伺いしていきたいと思います。
まず血糖コントロール塾についてですが、これはどのような方を対象としており、対象者をどのように募集しているかお知らせいただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 血糖コントロール塾は糖尿病の重症化予防、健康寿命の延伸、及び国保の医療費の伸びを抑制することを目的としております。特定健診の結果でヘモグロビンA1cがおおむね7.0以上の方を対象としております。募集につきましては国保の特定健診を受診された方でヘモグロビンA1cが7.0%以上になった方に健診結果通知と一緒に血糖コントロール塾の御案内チラシを同封しております。
また広報や健康ガイドで募集するほか、健康推進課で実施している運動サポートセンターなど、保健事業の参加者や特定保健指導の方などにも案内をし、参加者を募集しております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 次に内容についてですが、これは毎月1回実施されており、糖尿病や血糖値に関する様々なテーマの講話を聞くという形式であると思うのですが、直近の各回の大体の参加者数と主なテーマについてお知らせいただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 例年では毎月1回開催し、10人から20人程度の参加者がありますが、今年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、高血圧などの方、血糖値の高い方も含めて基礎疾患がある方は重症化リスクが高いということで開催を中止することが多く、今年度は7月と9月と10月、この3回の開催となりました。参加者につきましては、7月は10人、9月は13人、10月は9人の参加者があり、実人数16人延べ32人。1回平均10.6人の参加となっております。
また主なテーマでございますが、糖尿病に関すること、食生活や運動に関することが中心でございますが、今年度実施した3回のテーマといたしましては、7月は夏の過ごし方について、9月は秋の果物や間食、10月は運動の効果について保健師または管理栄養士が講話をしてまいりました。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 この血糖コントロール塾は講話を聞くだけの場となっているのでしょうか。
ほかに何か特徴的に実施していることはあるでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 この血糖コントロール塾でございますが、講話を聞くだけではなく、毎回体重や血圧、随時血糖値の測定と問診医療機関への受診状況の確認もさせていただいております。
また必要な方につきましては、個別相談を実施し、参加者同士でのグループトークも行っております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 グループトークではどのような内容の話が出ているのでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 グループトークでは御自分の検査値のことや病気との付き合い方、食事や運動などの生活改善の取組など体験談など楽しくお話をしていただいています。
なかなかうまくいかない失敗例なども情報交換することにより自分だけではないという気持ちで楽になったり、他の参加者の取組や意見が刺激となり、グループワークでお互い共感することで意識の向上につながっております。講話の内容というよりもグループワークで情報交換が楽しく参加していただいているという方も多いように感じます。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 健康に関する塾、しかも血糖値に特化した内容ということで、私の勝手なイメージですが苦心しながら地道に数値を改善するとか、1つ1つの努力を続けることで少しずつ数値を下げるといった、あまり前向きにはなれそうもない大変な苦労があるだろうという印象を持っていたのですが、先ほど楽しくとかですね、非常に明るい前向きな場となっている、よいコミュニティになっているのだなということが大変よく分かりました。
令和2年度は先ほども少しお話がありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、3回しか実施できなかったということですが、この参加者の皆さんの健康状態も大変気になるところです。どのような状況でいらっしゃるでしょうか。また何か把握されていることはありますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 これまでの参加者31名に生活状況アンケートまた3日分の食事記録表を郵送させていただき、コロナ禍の中で健康状態や生活についての聞き取りを行いました。19人の方に返送をしていただいています。
この結果を基に指導が必要だとこちらで判断させていただいた方には、個別で面談をしたり電話をするなどといった対応をしております。把握していることについてということでございますが、このアンケートや食事記録表から見た傾向といたしましては、自粛で運動しなくなったり間食が増えた、こういった意見が聞かれています。
今回この面談をしたことでコロナ禍の中で生活リズムが崩れてしまった方、また取組が継続できなかった方、こういった方にはこの郵送と個別面談により再度意識の向上が上がったと感じております。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 また新型コロナウイルス感染症の影響がなくても、やはり途中で中断してしまうとか最初だけ来て途中から来なくなってしまうといったような人もいるのではないかと思います。
実際にそういった方がいらっしゃるかどうか、またいらっしゃる場合どのように対応されているかお伺いできますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 実際に途中で中断されてしまう、こういった方もお見えになります。そういった方につきましては、保健師から連絡をさせていただき参加を促せていただいたり、御都合が悪くなったりとか、自分が期待する内容と違っていて参加しないという、こういった方がございますので、こういった方につきましては個別相談に切り替えて対応させていただいたり、健康推進課で行っているほかの教室を紹介するなどして、なるべく継続フォローしていくように工夫をしております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 本事業の成果についてお伺いしたいのですが、例えば、具体的に数値が改善したとか何か目に見える成果はありますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 目に見える成果ということで数値的な改善状況といたしまして、ヘモグロビンA1cの数値の変化を見ています。参加時にはこの方、ヘモグロビンA1cの値が7.0以上という条件で入っていただくのですけれども、教室参加後の参加者の平均値を見てみますと、多くの方が6%台で維持できているという結果が出ておりますので、改善が見られているのではないかなと考えております。
また目には見えませんが、テーマを決めて講話を行っておりますので、知識を得ていただいたり、また教室実施時に測定をすることで健康状態を確認したり、あとグループワークで意識が上がったり、こういった成果があるのかなと感じております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 事業費21万8,000円の内訳についてお知らせいただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 令和3年度の予算21万8,000円の内訳でございますが、運動の実践の講師として健康づくりリーダーへの講師料2回分で8,000円、随時血糖キットや消毒用アルコールその他消耗品が13万6,000円、パンフレット代として印刷製本費が5万9,000円、はがき等の通信運搬費が1万5,000円となっております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 本事業についてですが、来年度も継続していくというお考えでしょうか。何か目標の数値などは設定されているでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 本事業につきましては今後も継続してまいります。
本市におきましては、糖尿病対策を重点に置き、血糖コントロール塾のほか、そのほかの重症化予防の取組を進めており、徐々に目標に近づきつつあるのですが、目標値までに改善している状況がないということで、高齢化率の高い本市におきましては、まだまだ糖尿病は増加する可能性があります。
具体的な目標値といたしましては、データヘルス計画に掲げておりますヘモグロビンA1c7.0以上の割合を4%以下にするとしておりますので、この目標達成に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 参加者の場づくりになっているだけでなく、具体的な成果にもつながっている。また継続的に実施されていることなど、大変すばらしい事業であると感じました。今後も継続していただき、より多くの方に参加していただけるようになるとよいと思いました。
続いて、からだ&血管若返りセミナーについてお伺いします。こちらはどのような方を対象としており、対象者はどのように募集しているかをお知らせいただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 対象は特定健診を受診した方のうち、血圧値が40歳から69歳までが収縮期血圧が130以上または、拡張期血圧が85以上、70歳以上の方については収縮期血圧140以上または拡張期血圧90以上の方としております。募集につきましては、この条件にあてはまる方、対象者にはがきで個別通知をしております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 次に内容についてですが、年間の実施回数と主な内容、また参加者数についてお知らせいただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 年間の実施回数ですが、年に2日、1回20人を定員として各回2クール行っております。年間で4回ということになります。
内容としては体験型のセミナーを実施しており、今年度は7月1日と6日に午前、午後1回ずつを開催し、参加者数は7月の1日は13人、6日は19人、合計32人の参加をいただいております。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 体験型のセミナーになっているとのことですが、具体的にはどのようなことを体験するのでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 具体的には、問診、血圧測定、また血圧や生活改善のための食事や運動に関する講話また体験型ということで、運動の実技指導、また参加者に持参していただいた味噌汁の塩分測定や味覚チェック、栄養士による食事指導と食生活改善推進員がフードモデルを展示し、食品に含まれる塩分量を紹介したり、運動指導士による運動体験ということで生活習慣に取り入れ実践してもらえる内容として、体験のセミナーを実施しております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 個別の相談や個別の指導・支援も同時に実施されてますでしょうか。特に本事業は基本的には年1回のセミナーだと思うのですが、セミナー開催の場だけでなく、セミナー終了後のフォローや支援などはされているのでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 セミナーを聞いていただいた後で、希望者には個別に保健師や栄養士が相談に応じています。またセミナーの中で健康推進課で実施しているその他の保健事業も紹介し、このセミナーをきっかけに継続してほかの教室に参加していただくように継続をさせていただいております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 参加された方からの感想や意見について、主なものを幾つかご紹介いただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 セミナーの参加時にアンケートを取っております。
主な感想や意見につきまして、幾つか御紹介させていただきますと全体の感想としては、自分によい刺激となった、運動の実践がよかったが時間が少し短かった、減塩について塩分の量について話が分かりやすかった、こんな意見がございました。今後、調味料の使い方に気をつけたいとかスクワットや運動の実践をしたい、こういった意見もございました。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 事業費22万1,000円の内訳についてお知らせいただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 22万1,000円のうち、健康運動指導士の報償費が2回分として3万円、消耗品が8万3,000円、印刷製本費3万2,000円、通信運搬費が7万2,000円、食生活改善推進員4名の活動委託料が4,000円となっております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 成果として数字などで計測できるものはあるでしょうか。また、セミナーがきっかけとなって病院の受診につながったとかそういった実績はあるでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 このセミナーは単発のセミナーということで、継続的な数値変化については見ておりませんが、実際セミナー参加者の中には医療機関の受診につながったり運動サポートセンターの事業につながったそういった方はお見えになります。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 本事業について、来年度も継続していくというお考えでしょうか。何か目標の数値などは設定されているでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 本事業につきましては今後も継続してまいります。令和3年度は6月18日と21日に予定をしております。目標数値といたしましては、データヘルス計画において収縮期血圧140から159、拡張期血圧90から99、こういった1度の高血圧の割合の減少ということを計画に掲げておりまして、この目標値を27%以下としておりますので、こちらに向けて進めてまいりたいと思っています。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 セミナーがきっかけとなって病院の受診や運動サポートセンターにつながるケースがあるなど、予防の意味でも重要な場になっているのではないかと感じました。
こちらもより多くの方に参加していただくことが大事だと思いますので、例えば開催時期を変更したり開催回数を増やすこと、あるいは毎月実施してもよいのではないかとすら思いますが、ぜひこれは御検討いただければと思います。続いて重複リスク対策事業についてお伺いします。
まず重複リスクとは何を指している名称でしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 この重複リスクとは生活習慣病の危険リスクということで、血圧、血清脂質、血糖の数値のほうを指しております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 具体的な事業の内容についてお知らせいただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 重複リスク対策事業の具体的な事業といたしましては、糖尿病性腎症重症化予防プログラム、それからハイリスク者個別保健指導、それとCKD(慢性腎臓病)を知ろう啓発キャンペーンでございます。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 糖尿病性腎症重症化予防プログラム、ハイリスク者個別保健指導については、医療機関への受診勧奨と保健指導、栄養指導が事業内容の中心的なところかと思うのですが、対象となる方をどのように抽出し連絡しているか。またどのようにフォローサポートをしているかお知らせいただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 特定健診の結果から、血圧、脂質、血糖についてそれぞれ保健指導判定値にあたる方を対象として抽出をかけています。具体的にはヘモグロビンA1c7.0以上の方や、またヘモグロビンA1c6.5以上でかつ尿たんぱくがプラスの方、こちらは糖尿病腎症重症化予防プログラムの該当になります。
また腎臓の濾過値でありますeGFRが45以下になった方、または尿たんぱくが2プラスになった方、こちらをCKDキャンペーンの対象者にしております。
その他複数のリスクを重なっている方について数値を限定して抽出し、該当される方には健診の通知にそれぞれの事業の案内を入れて、募集案内をしております。どのようにフォロー、サポートをしているかということでございますが、受診勧奨と保健指導を行っています。
それぞれの方の受診状況を確認し、医療機関を受診していない方につきましては、健診を受診した医療機関などへの受診勧奨をし、全員の方に保健指導を行っています。保健指導の方法としては、パンフレットの送付及びかかりつけ医の指示をいただいた上で、保健師や管理栄養士が個別に面談し保健指導を行っております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 次にCKD(慢性腎臓病)を知ろう啓発キャンペーンについてですが、この事業の内容について、またどのように参加者を募集したか、実際にどのような方がどのくらい参加されたのか、それぞれお知らせいただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 腎臓専門医により講演会と管理栄養士からの食事の講話、保健事業のPRと腎臓食用の食品サンプルの配布を行っております。
募集は市内の医療機関や薬局などにポスターを掲示していただいたり、市のホームページ、広報、個別通知もしております。平成30年度から実施しておりますが、30年度が95人、令和元年度が90人、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で33人ということになっております。
どのような方が参加されたかということでございますが、年代的には60代から70代の方が非常に多く生活習慣病の治療中の方が多い。しかし、CKDについての認識は低い方が多く見えました。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 参加された皆様からの意見や感想について、幾つか御紹介いただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 講演会に参加してくださった方全員にアンケートを取っております。意見としては腎臓の位置や働きが明確に分かり生活習慣に気をつけたいと思った、また腎臓をいたわる食事、塩分を控える必要性が分かったとのいろいろな腎臓に関する意見が多くありました。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 この啓発キャンペーンについては特にその後のフォローとして、個別の相談や医療機関への受診、ほかの実施事業につなげるようなものではなく、啓発のための講演会の実施というところが目的でしょうか。
また年に1回だけの実施ということでしたが、内容をお聞きしていると年1回の実施ではもったいないのではないかと感じます。1回にしている理由は何かあるのでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 このCKD、慢性腎臓病という言葉がまだまだ周知されていないということで、今のところはキャンペーンということで年1回の実施を考えておりますが、今後は徐々に回数等の検討してまいりたいと思っています。
個別の相談や医療機関への受診などのつなぎについては、腎臓専門医を紹介することは現在もこのキャンペーンをきっかけに相談につながったということが行われております。
この講座に参加された方で何人かは専門医の相談日に相談を受けていただき、治療につながったと聞いております。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 本事業費、重複リスク対策事業費14万5,000円の内訳をお知らせいただけますでしょうか。またなぜこの3つの事業を一まとめにして重複リスク対策事業としてるのか、何か理由があれば併せてお知らせいただければと思います。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 本事業費の総額は14万5,000円、消耗品費4万8,000円、役務費、通信運搬費が9万7,000円となっております。
この事業を3つをということでございますけれども、生活習慣病のリスクを複数持ち合わせているということで重症化予防の対策として、この3つの事業を進めていくことで生活習慣病の重症化リスクが下がるとこういったことでまとめて事業を進めている、こういった理由がございます。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 本事業の今後についてお伺いしたいのですが、来年度以降も継続していくという考えでしょうか。また3つの取組のそれぞれについて何か目標の数値などは設定されているのでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 3つの事業につきましては次年度以降も継続してまいります。
目標値につきましてはデータヘルス計画におきまして、ヘモグロビンA1c7.0以上の方の割合の減少4.0%以下、非肥満高血糖の割合を15%以下、糖尿病腎症予防への受診勧奨を100%、国保保険者の人工透析者数を9名以下、生活習慣病重複リスク者の割合の減少、高血圧、高血糖、脂質の3つ重複している方を7%以下にする、2つ以上の重複リスクを持つ方を20%以下にする。こういった目標値を定めて進めてまいりたいと思っております。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 ありがとうございました。大変丁寧に説明いただき、事業内容等もよく分かりました。全体を通じてセーフティーネットをいかに大きく広げていくかということが重要であると感じました。
また、一人一人の状況を改善していくためには、あらゆる機会、あらゆる場を通じて対象者・リスク者のアプローチを図り、何とか個別指導や医療機関の受診につなげていくという地道な積み重ねしかないのかなということも同時に感じました。
これからのさらなる取組と、それから数字の改善につながることを期待したいと思います。
以上で終わります。ありがとうございました。