◆藤田裕喜委員 それではお伺いします。
まず135ページ、5款農林水産業費2項林業費1目林業振興費の内、3番森林整備促進事業費885万1,000円についてお伺いします。(1)の森林経営管理事業費についてですが、これは今年度から取り組んでいただいていると思いますが、現状はどのような状況でしょうか。
○喚田孝博委員長 農林水産課長。
◎山田浩隆農林水産課長 まず1の森林経営管理事業についてでございますが、こちらを改めてとなりますが、平成31年4月に施行されました森林経営管理法に基づく新たな森林経営・森林管理システムである森林経営管理制度に係る事業費として支出を予定しております。
今年度令和2年度の事業につきましては、モデル地区を選定して事業を実施しております。このモデル地区選定後、森林所有者情報の整備、森林経営管理制度、森林経営管理に関する意向調査を実施しておりますが、当初予定しておりました森林経営管理制度の説明会につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により会場に集まっていただく開催が困難ということで中止をいたしております。
その代わり中止した説明会につきましては、市のホームページに制度の説明動画を掲載して視聴いただくように対応を変更しております。
なお3月に入りまして、新型コロナウイルス感染症の状況も若干落ち着いてきているということで、3月25日と3月27日に改めて制度説明会を開催する予定でございます。
現在の状況としてはそのような形でございますが、何しろ初めて取り組む事業でございまして、模索しながら手探りで事業を進めておる状態でございます。事業進捗に若干遅れが生じているということになっております。
以上でございます。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 私も説明会に代わる動画を拝見いたしましたが、森林経営管理制度が1から大変よく分かる御説明で非常によくできていると思いました。
次に、事業費に255万2,000円についてですが、この内訳についてお知らせいただけますでしょうか。
○喚田孝博委員長 農林水産課長。
◎山田浩隆農林水産課長 令和3年度の事業費、255万2,000円の内訳の主なものについて御説明いたします。
令和3年度に経営管理権集積計画の策定を予定しておりますので、経営管理権集積計画の策定の準備として境界の明確化などに必要な調査費用として約103万5,000円、経営管理権集積計画の策定関連作業費用として約48万7,000円、経営管理権集積計画の策定案の説明会費用として約17万円、一般管理費として約35万円を見込んでおります。
以上でございます。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 続いて(2)の森林整備促進基金積立金629万9,000円についてですが、これは森林環境譲与税として譲与される税のうち森林経営管理事業に使わない分を積み立てるという理解でよいでしょうか。
○喚田孝博委員長 農林水産課長。
◎山田浩隆農林水産課長 藤田委員御指摘のとおり、森林整備促進基金積立金629万9,000円につきましては、森林環境譲与税として交付される税のうち、森林経営管理事業に使わない分を次年度以降の森林経営管理事業費として積み立てるものとなっております。
以上でございます。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 続いて今後のスケジュールについてお伺いします。
今年度、所有者の意向確認整理の作業をしているということでしたが、これが完了したら経営管理権集積計画を作成することとなっているという流れだったかと思いますが、令和3年度はどこまで事業を進める見込みでしょうか。
○喚田孝博委員長 農林水産課長。
◎山田浩隆農林水産課長 令和3年度につきましては、本年度実施したモデル地区の意向調査の結果を踏まえ、適切な森林の経営管理方法を検討し、経営管理権集積計画策定に向けた準備調査として隣地境界の明確化を実施してまいりたいと考えております。
その後、市に森林経営管理委託を希望する森林商社の方と委託契約を行い、モデル地区の経営管理権集積計画を策定するところまでを事業例として考えております。
以上でございます。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 ではその後の令和4年度以降はどのようなスケジュールを考えていらっしゃるでしょうか。
○喚田孝博委員長 農林水産課長。
◎山田浩隆農林水産課長 令和4年度以降につきましては、今先ほど申し上げたモデル地区の森林の実際の現地整備に取りかかりたいというのと、2か所目となる地区の森林所有者情報の整備、森林経営管理制度の説明会、森林経営管理に関する意向調査といったことを手がけたいと考えております。
ただ、先ほども言わせていただきましたけれども、初めて取り組む事業ということでございます。模索しつつ事業を進めておりますので、事業実施がなかなか見込めないというところもあるところを御理解いただければと思います。
以上でございます。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 モデル地区の対象地区である坂本町落合地区ですが、ここはどのような種類の木が多く見られるでしょうか。また令和4年度には現地の整備を進めるということでしたが、間伐や伐採した木の使い道について、何か決まっていること、あるいはお考えのことなどあるでしょうか。
○喚田孝博委員長 農林水産課長。
◎山田浩隆農林水産課長 モデル地区であります坂本町の16林班に関しましては、市内等の傾向としてヒノキとマツ類、広葉樹というものが多いものですから、やはり実際に現地に入ってみると若干違うのかもしれませんけれども、そういった樹種構成になっているかと思います。
それから、森林の現地の整備ということで、間伐した木の使い道に関しては、実際に利用するということになると、例えば、間伐材の木製品だとか、ウッドチップ、木製ペレットみたいな燃料、そういったものが考えられるかと思いますが、費用対効果の面から技術的には切捨て間伐、その場に切って捨てる。捨てるという言い方はちょっと語弊があるかもしれませんが、その場にそのまま残置するような方法というのはありますので、どのように使うということは、現地のほうを調査して決めていきたいと考えております。
以上でございます。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 まだまだ課題は多くあるように感じられますし、手探りの中で進めていただいているということですが、まずは第一歩から着実に進められつつあるという現状であるということで理解いたしました。ぜひ今後の進展にまた期待したいと思います。
この件は以上です。ありがとうございました。