◆藤田裕喜委員 続きまして、135ページ、5款農林水産業費1項農業費3目農業振興費の5番農業振興事業費のうち、(12)農福連携促進事業費補助金50万円についてお伺いします。
本事業についてですが、福祉施設等への農作業委託経費を補助するということですが、農業者に対して補助をするという理解でよいでしょうか。どのような仕組みになっているでしょうか。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎廣中朝洋農林水産課長 農福連携促進事業費補助金につきましては、農業者に対する補助金制度でございます。事業といたしましては、農業者の高齢化、担い手不足等による農業就業人口の減少に伴い、農業の新たな担い手を確保するとともに、障害者等の就労機会の創出、社会参加を実現する取組を促進するために支援を行っていくもので、農業者が福祉施設と農作業委託契約を締結して行う農作業委託業務に係る経費に対して、年間5万円を上限としまして、対象経費の2分の1を補助するものとなっております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 農作業の委託の期間や農作業の内容、また作物の種類や品種について、何か基準や制限などはあるでしょうか。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎廣中朝洋農林水産課長 初めに、補助事業の対象となる期間は年度単位とし、4月から翌年3月までを農作業委託期間としております。
次に、農作業の内容や、作物の種類や品種につきましては、特に基準や制限は設けておりません。しかし、補助対象者としましては市内に住所または事業所を有し、農業を主たる事業として営む個人事業主または法人格を有する団体、かつ連携する福祉施設との間に資本及び人的な関係がないことなどを条件としております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 現状で既に市内で農福連携に取り組んでいる事業者や事例はあるでしょうか。把握されているようでしたらお知らせください。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎廣中朝洋農林水産課長 市内では、既に農福連携事業に取り組んでいただいている事業者がおります。農業者では4事業者、福祉施設では3施設がございます。
農作業の委託業務内容といたしましては、圃場内の草取りや害虫防除、雨よけ資材の設置などの圃場管理作業、ネギの袋詰め、つま菊のパック詰め作業を福祉施設に委託しております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 委託経費の限度額が5万円ということですが、金額の設定根拠は何でしょうか。
また、年間で何件ぐらいの利用を見込んでいるでしょうか。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎廣中朝洋農林水産課長 補助金額の設定根拠としましては、先ほどお伝えさせていただきましたが、既に農福連携に取り組んでいただいている農業者と福祉施設における農作業の委託料や工賃を調査して算出しております。また、年間の見込みにつきましては10件分を見込んでいるところでございます。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 本事業を通じて期待される効果についてお知らせください。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎廣中朝洋農林水産課長 本市は、農業者の高齢化や担い手不足により、農業就業人口が減少傾向にあるため、新たな担い手確保が必要であり、また福祉分野においては障害者等の雇用、就労の機会の創出や社会参加の促進に向けた取組が必要であると考えております。このような状況において、農福連携事業に取り組むことは農業及び福祉分野の双方の課題解決につながる可能性があると考えているところでございます。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 大変よく分かりました。農福連携は、私も大変すばらしい事業だと思います。
ただ、私としてはもう少し規模の大きい事業というか、大胆な事業というか、もっと農福連携を大きく拡大するようなものを期待していたところではありましたが、まずは端緒に就くというか、小さく産んで大きく育てるような感じかというように思いましたので、今後の展開に期待をさせていただきたいと思います。
この件については以上です。ありがとうございました。