何をしているの?

市民病院における人間ドックについて(2025年3月・予算委員会)

  • LINEで送る

◆藤田裕喜委員 では、お伺いします。予算説明書の398ページ、収益的収入の1款1項3目の3、医療相談収益6,641万8,000円についてお伺いします。
 まず、この医療相談収益とはどのような収入を見込んだ金額なのでしょうか。主な内訳についてお知らせいただければと思います。

○来本健作委員長 地域医療推進総合センター副センター長。

◎竹澤明美地域医療推進総合センター副センター長 こちらの医療相談収益ですが、人間ドックの検査料収入として受診者数1,618人分の基本検査料とオプション検査料を含めて4,537万7,000円の収入をまず見込んでおります。また、脳ドックの検査料収入として受診者数230人分で679万7,000円、そのほかの妊婦検診、新生児マススクリーニング、こちらは先天性疾患のスクリーニングの検査ですが、そちらに係る収入を400万円と見込んで収入として上げさせていただいております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田委員。

◆藤田裕喜委員 今回はその中でも特に人間ドックについてお伺いします。最近の受診者数の実績について、受診者の性別や年代など、傾向も含めてお知らせいただけますでしょうか。また、収益金額の実績についても併せてお知らせいただければと思います。

○来本健作委員長 地域医療推進総合センター副センター長。

◎竹澤明美地域医療推進総合センター副センター長 当院健診センターの健診の年間受診者数ですが、開設当初の平成30年度の受診者数は年間708人でした。その後、コロナ禍で一時減少いたしましたが、令和5年度は1,368人、令和6年度は1,490人の受診を見込んでおりまして、開設当初と比べますと倍増しております。
 受診者の性別を見ますと、男性が6割、女性が4割で、毎年同様の傾向です。
 受診者の年齢ですが、下は19歳から上は90歳までの幅広い年齢層の方に受診していただいておりまして、最も多いのは60歳代で30%を占めており、次いで50代が約25%、40代が約20%、70代が約16%、30代が約7%、その他の年齢が約2%となっております。
 収益金額ですが、令和5年度の決算で見ますと、人間ドック等健康診断での収益が4,824万9,446円、脳ドックでの収益が588万6,400円、合計5,413万5,846円です。受診者の増加に伴いまして収益も増加傾向で、令和5年度の収益は令和4年度と比較しまして約1,000万円強増加しておりまして、近年、収益は増加傾向です。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田委員。

◆藤田裕喜委員 人間ドック受診者のうち、国民健康保険と後期高齢者医療保険の被保険者はどのくらいか。また、それ以外の方々はどのくらいいらっしゃるか、それぞれお知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 地域医療推進総合センター副センター長。

◎竹澤明美地域医療推進総合センター副センター長 令和5年度の受診者の実績で見ますと、総受診者は1,368人で、そのうち国民健康保険被保険者が549人で40.1%、後期高齢者医療保険被保険者は88人で6.4%を占めています。それ以外は個人申込みの方が50人で3.7%、企業等からの申込みは681人で49.8%です。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田委員。

◆藤田裕喜委員 今、御紹介をいただきました企業からの申込みのうち、市民病院の人間ドックを会社の定期健診や健康診断等で使っていただいているケースはどのくらいあるでしょうか。

○来本健作委員長 地域医療推進総合センター副センター長。

◎竹澤明美地域医療推進総合センター副センター長 企業などからの申込みにつきましては、全国健康保険組合加入団体の方が約3割ですね。全体の受診者のうちの3割。そのほか各企業の健康保険組合の方が約2割強ですので、全体の受診者の半数は会社の定期健診ですとか健康診断として御利用いただいているとは思っております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田委員。

◆藤田裕喜委員 次に、1日当たりの受付者数についてお伺いします。平均するとどのくらいになるのか。また、人数制限を設けているのかどうか、お知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 地域医療推進総合センター副センター長。

◎竹澤明美地域医療推進総合センター副センター長 健診センターでは、平日の定員を6人、毎月第1・第3土曜日と繁忙期の第4土曜日、年間で9回ほどございますが、こちらの定員を15人として健診を受け付けております。このように人数制限があるわけですけれども、こちらにつきましては、検査機器ごとの使用件数ですとかマンパワー等の兼ね合いで1日に行える件数に制限がございます。当院では人間ドック等の健診の検査を診療と同時進行で行っていますので、診療で行う検査件数との関係から、健診で行う検査の件数を制限せざるを得ない状況がございます。また、CTや胃カメラ等の検査については、検査機器の空き状況等を加味して実施人数を調整しながら行っております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田委員。

◆藤田裕喜委員 人間ドックの予約の受付日の状況についてもお伺いします。毎日受け付けているのか、それとも限られた日程の中で選んでもらう形になっているのか、お知らせいただければと思います。以前、国民健康保険の被保険者の方でこの人間ドックの受診者の方から、受付日が限られていて、なかなか予約できずに苦労したというお話を伺ったことがございます。現状はどうなっているか、お知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 地域医療推進総合センター副センター長。

◎竹澤明美地域医療推進総合センター副センター長 健診の予約の受付に関しましては、4月から3月まで健診センター開業日に年間通じて行っておりまして、受付時間は平日の月曜日から金曜日までの8時半から17時までとしております。
 受診日の制約につきましては特に設けておりませんので、御希望日に空きがあれば、その日にお受けいただけるように調整をさせていただいております。
 なお、藤田委員お尋ねの国民健康保険の方につきましては、毎年の受付開始に向けて保険年金課経由で受診案内を年度末に一斉送付しております。一斉送付した方につきましては、申込み忘れを防ぐことですとか事務の効率化の目的から、年度初めの受付期間を1週間程度に区切って申し込んでいただくように御案内しておりますので、そのあたりを制限と感じられていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんし、電話でお申込みの場合につきましては、時間帯によっては大変電話が混み合ってつながりにくいなどの御迷惑をおかけしていることがあるかと思います。そういったことで御迷惑をおかけしておりましたら申し訳ございません。
 なお、案内の申込み期限につきましては、期限を過ぎてもお申込みいただけますので、令和7年度からそちらを周知チラシにはっきりと明記してまいりたいと思います。
 また、昨年度から24時間好きな時間にお申込みいただけるウェブでの予約の受付も開始いたしましたので、そちらの利用を引き続き周知をしてまいります。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田委員。

◆藤田裕喜委員 人間ドックの受診者数を現状よりさらに増加させることはまだ可能なのでしょうか。

○来本健作委員長 地域医療推進総合センター副センター長。

◎竹澤明美地域医療推進総合センター副センター長 健診センターの令和5年度の年間開設数は273日で、これに定員を掛けますと年間の受入人数は1,899人となります。令和6年度の人間ドックの受診見込みが1,490人ですので、まだ400人ほど余裕がございます。ただ、お申込みいただく時期によって差がございまして、7月から12月にかけては団体からのお申込みが多くて、希望の予約がいっぱいとなっておりまして希望日の調整をお願いすることも多くありますし、一方で年度初めですとか年度末の3月は閑散期ですので各団体からのお申込みが少なく、受診者数が少ない日も多くありますので、閑散期の受診者獲得が課題であると感じております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田委員。

◆藤田裕喜委員 市民病院の人間ドックについて、どのように広報をしているでしょうか。また、利用者数を増やすために何か工夫されていることがありましたらお知らせいただければと思います。

○来本健作委員長 地域医療推進総合センター副センター長。

◎竹澤明美地域医療推進総合センター副センター長 広報につきましては、広報がまごおりやホームページで周知するとともに、各企業等に出向いてPRするなどにして周知をしております。
 利用者増加のための工夫としましては、皆様に当院の健診に関心を持っていただけるよう、毎年新たなオプション検査を追加してまいりました。令和6年度には全身をMRIで検査することでがんなどの疾患を早期発見できるよう、全身がん検査をオプション検査に追加しました。これらの新しいオプション検査を含めた当院の人間ドックや各種健診の強みを今後も周知し、受診者増加を目指してまいりたいと考えております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田委員。

◆藤田裕喜委員 状況は大変よく分かりました。市民病院における人間ドックは大変重要な収益源の1つにできると思いますので、ぜひ今後ともさらに拡大をしていただき、多くの方に受診をいただけるような工夫をお願いしたいと思います。この件については以上です。ありがとうございました。

  • LINEで送る