◆藤田裕喜委員 続いて、予算説明書の416ページ、給与費明細書の3、給料及び手当等の状況の(5)特殊勤務手当のうち、夜間病棟・救急外来看護業務手当について、また、夜勤の在り方についてお伺いします。
まず、この夜間病棟・救急外来看護業務手当とはどのような手当でしょうか。
○来本健作委員長 看護局長。
◎鈴木美紀市民病院看護局長 夜勤の手当で、深夜の時間数に応じて手当額が異なります。
以上になります。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 次に、夜勤のルールについてですが、これはどのような決まりになっているのでしょうか。また、病院全体で統一したルールがあるのでしょうか。それとも診療科によって異なっているのでしょうか。あるいは年齢や経験、専門分野等によって変えているのでしょうか、お伺いします。
○来本健作委員長 看護局長。
◎鈴木美紀市民病院看護局長 診療報酬の基準に従いまして、急性期病棟の全看護職員の月平均夜勤時間数72時間以下を基本としております。ルールは原則統一しております。また、夜勤専従ですとか、そういったところに関しましては、平均夜勤時間数からは除外しております。夜勤専従を除く一月の最大回数は5回を目安としております。また、年齢に関しましてですとか経験などに関しては、本人の状況に合せております。年齢でいきますと、再任用職員の方は、ほかの方よりかは回数は減らしております。経験でいきますと、新規採用者、異動直後の方は部署に慣れることを優先としていきますので、日勤業務に慣れてきた頃に、プラスの人員で見学から始めて、夜勤回数に入った当初は夜勤回数も考慮しております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 夜勤ができる年齢の制限や上限などはあるでしょうか。
○来本健作委員長 看護局長。
◎鈴木美紀市民病院看護局長 体調面などは配慮しておりますけれども、年齢の上限については設けておりません。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 子供がいるかいないか、また、家族と同居しているかどうかなどの事情によって夜勤ができるかできないか決定するとか、そういった形で夜勤の回数などを調整しているでしょうか。特にお子さんがいる職員さんは、やはり夜勤がしくにくくなるのではないかと思います。とりわけお子さんが小さいうちは、仕事とはいえ、やはり家族の時間も大切にされたいのではないかと推測します。例えば、お子さんが小さいうちは夜勤をなくすとか減らすかして、お子さんが大きくなったら夜勤を増やすとか、そういった調整をしてもいいのではないかと思います。お考えをお聞かせください。
○来本健作委員長 看護局長。
◎鈴木美紀市民病院看護局長 お子さんがいる場合ですと、夜間保育を利用できる日ですとか、家族の協力を得られる日などを考慮して勤務計画を立てております。回数としましては、お子さんがいない方よりは少なくなっております。一般的に5回のところを1回から3回程度というふうな回数で御協力をいただいております。小さなお子さんがいる方が夜勤なしでできるよう、今後も看護師確保を継続してまいりたいと思っております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 短時間勤務の職員さんもいらっしゃると思いますが、こういった方には夜勤はしていただいているのでしょうか。
○来本健作委員長 看護局長。
◎鈴木美紀市民病院看護局長 本人の意向を確認した上で行っていただいております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 先ほど夜勤専従の方もいらっしゃるということでしたが、これは夜勤だけの勤務をする職員さんという理解でよいでしょうか。また、何名ぐらいいらっしゃるのでしょうか。
○来本健作委員長 看護局長。
◎鈴木美紀市民病院看護局長 夜勤専従は現在4名いらっしゃいます。全員、本人からの申出により夜勤専従に従事していただいております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 夜勤が負担になっていないか。また、夜勤の負担が退職理由になっていないかどうかお伺いします。
○来本健作委員長 看護局長。
◎鈴木美紀市民病院看護局長 令和6年度、1名から夜勤の負担も1つの要因であると言われて退職された方がいると聞いております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 夜勤の負担を減らすという観点からの取組について、何か実施していることや今後実施を予定していることなどありましたら、お知らせいただければと思います。
○来本健作委員長 看護局長。
◎鈴木美紀市民病院看護局長 平成29年から夜勤負担軽減の取組については行っております。以前は夜勤を3交代で行っておりました。それにしますと、1時過ぎに帰宅するでしたとか、夜間0時近くに出勤するという本人らの負担がありました。この負担軽減を目的に2交代夜勤を導入した経緯がございます。
2交代勤務につきましては、職員さんからの評価を得まして、3交代に戻りたくないという意見を基に、2交代を現在も継続しております。
夜勤は以前から3名体制で行っております。部署によっては勤務計画時になかった患者さんの重症度が高くなることがございます。重症状況によっては部署の看護師長の采配で、看護師を3名に対して1名増員して4名で行うこともあります。また、夜間帯の中では、患者さんの対応の内容では、1人の患者さんに集中して対応する場合もございます。この際には、部署から夜間管理師長のほうに連絡が入りますので、その際には救急外来から応援に行かせているような状況があります。
また、一部の病棟では看護補助者の夜勤を導入しております。導入している病棟では、夜間の負担軽減が行えたというふうな声を実際に聞いております。夜勤できる看護補助者の人員確保に向けて学校訪問などを現在も行っております。また、夜勤専従の存在があることで夜勤回数を確保ができます。夜勤専従を希望する職員はいますので、引き続き夜勤専従の希望を募ってまいりたいと思っております。
併せて、勤務計画から夜勤者を4名に配置すること、これは現状の看護師数では困難を要する部分ではありますので、引き続き看護師確保に努めてまいりたいと思っております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 大変丁寧に詳しく御説明くださり、ありがとうございました。状況も大変よく分かりましたし、いろいろ苦労されている様子もよく分かりました。ありがとうございます。
市民病院では夜勤は欠かせない業務だと思うのですが、やはり職員の皆さんができるだけ負担感を感じずに働きつづけられるような環境を整えていただきたいと思いますし、出産や育児があっても病院で働き続けられるような環境も同時に上手に整えていただきたいと思います。この件については以上です。ありがとうございました。