◆藤田裕喜委員 次に、予算説明書の407ページ、資本的収入の1款1項1目の1、建設改良費等の財源に充てるための企業債のうち、医療機器等整備事業4億590万円についてお伺いします。
新年度、本事業で整備すると予定している機器にはどのようなものがあるか。金額の内訳も含めてお知らせいただけますでしょうか。
○来本健作委員長 管理課長。
◎廣中利則管理課長 建設改良費等の財源に充てるための企業債のうち医療機器等整備事業4億590万円の内訳ですが、次の2点です。血管撮影装置2台3億1,790万円、人工関節用手術支援ロボットシステム8,800万円。これらにつきましては重要な資産取得として議案第11条に上げさせていただいています。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 408ページの1款1項2目の医療器械等備品購入費との違いは何になるでしょうか。
○来本健作委員長 管理課長。
◎廣中利則管理課長 資本的支出の資産購入費のうち医療器機等整備購入費6億2,420万2,000円には、さきに申し上げました重要な資産のほか、各部門の医療器機の老朽化の更新、医師の赴任や新たな術式の採用、不測の故障に対応するための予備費として2億1,830万1,000円を併せて計上しております。令和7年度は血管撮影室の新設、整形外科部門の整備のための予算を考慮しており、金額は大きくなっております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 医療器機の導入にあたっては、どのようなプロセスでどのように器機を選定し導入を決定しているか、お知らせいただけますでしょうか。
○来本健作委員長 管理課長。
◎廣中利則管理課長 医療器機購入に至るプロセスですが、毎年各部門に医療器機購入希望調査を実施しております。医療器機の整備、機種の選定を図る組織として医師を委員長とした医療器機選定委員会を設けておりますので、年度当初に長期、短期の両側面からの病院経営を念頭に、器機代金、ランニングコストや収益性等、多くの情報から総合的に評価し、器機を選定しております。そして、年間の整備計画や突発的な事態への対応を協議し、最終的には上司を含む幹部医師へ報告し、了解を得て医療器機の整備を実施しております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 今後、CTの機器を増やしていくことについてのお考えをお伺いします。
市民病院は救急の受付も多いので、CT機器をさらに増やしていくことも検討してもよいのではないかと感じますが、お考えをお聞かせください。
○来本健作委員長 管理課長。
◎廣中利則管理課長 CT装置につきましては、現在、2台体制で稼働しています。うち1台は令和3年2月に高性能のCT装置に更新しており、その後、コロナ禍ではありましたが、令和5年度実績で更新後に撮影枚数は1,872件増加いたしました。今年度も昨年度を上回る件数で推移していますが、3台目が必要な状況にはないと考えております。
なお、古い1台は平成25年12月に導入しており、11年が経過しています。幸い整備状況に問題はございませんが、この機器更新により、さらに撮影スピードが短縮され、今後の撮影件数の増加にも寄与できると思われます。放射線機器の設置場所の確保、放射線技士の人員の問題もありますので、当面は2台体制での診療を継続したいと思います。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 手術の実績を増やしていくためにも、もう1台、ダヴィンチを導入することについてはいかがでしょうか。手術の実績が増えれば医師の先生方にも蒲郡市民病院に来てもらいやすくなるのではないかと思います。お考えをお聞かせください。
○来本健作委員長 管理課長。
◎廣中利則管理課長 ダヴィンチが医師の確保に与える影響でございますが、当院では比較的早い段階、平成元年7月に当時の最新型のダヴィンチ1台を導入いたしました。名古屋市立大学からの医師の赴任、研修医の充実にも一定の効果を及ぼしたものと思います。
しかしながら、今ではダヴィンチは周辺の医療機関にも配備され、特別なものではなくなってきました。仮にダヴィンチ等の増設を検討するとすれば、医師の確保の目線だけではなく、ロボット手術件数のさらなる増加につながる要因、具体的には新たな保険収載術式の適用や対象患者の増加が明確になった場合と考えております。
以上です。
○来本健作委員長 藤田委員。
◆藤田裕喜委員 大変よく分かりました。今後も優れた医療器機をぜひ積極的に導入をしていただき、市民病院の医療体制が充実していくことを期待したいと思います。この件については以上です。ありがとうございました。
以上で終わります。