何をしているの?

消防団詰め所へのAEDの配備について(2025年3月・予算委員会)

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◆藤田裕喜委員 次に予算説明書の183ページ、8款1項4目の8、防災設備資機材充実事業費のうち(7)AED公共施設等設置事業費529万4,000円についてお伺いします。今回の予算におけるAEDの設置場所についてですが、まず新たに設置するところがあるのかどうかお伺いします。新規に設置するところはなく、全て既存のリース品のお控えなのかどうか、お知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 危機管理課長。

◎山田浩隆危機管理課長 今回のAEDの予算につきましては、全て既存の施設のリースの令和7年度分相当という形になります。したがいまして、令和7年度から新たに設置する箇所はないというように御理解いただければと思います。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 AEDの今後の新たな設置場所として、1つ提案をさせていただきたいと思うのですが、消防団の詰所や車両などにAEDを設置してはどうでしょうか。その前提として、まず現状についてお伺いします。消防団の詰所や車両には現在AEDが設置されているでしょうか。近隣の市町村の状況等も含めてお知らせいただければと思います。

○来本健作委員長 総務課長。

◎鳥居昭裕総務課長 蒲郡市消防団につきまして、活動の拠点となる消防団詰所が16か所と車庫が8か所あり、合計24台の消防団車両を配備しておりますが、いずれもAEDは配備されておりません。他市等の状況につきまして、東三河7市町村に確認しましたが、消防団詰所や消防団車両にAEDを配備している消防団はございませんでした。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 近隣の市町村では設置の事例はないということでしたが、私が調べたところでは愛知県内でも知立市や岩倉市で消防団の詰所にAEDが設置されているほか、静岡県静岡市、三重県熊野市などでも事例があり、決して珍しい話ではないのかなと感じております。
 次に、救命救急に係る講習や訓練などの状況についてお伺いします。消防団の皆さんはAEDの取扱いをはじめ救命救急に係る講習や訓練などを受けていらっしゃるのでしょうか。現状についてお知らせいただければと思います。

○来本健作委員長 総務課長。

◎鳥居昭裕総務課長 消防団の訓練といたしまして、毎年2月にAEDを使用した心肺蘇生法、応急手当や搬送方法に関する実技訓練を消防署員の指導のもと実施しております。消防団は、自らの地域は自らで守るという精神に基づき、火災や大規模な自然災害での活動のみならず、平常時における活動においても地域に密着した様々な取組を行っており、いざというときに備え救命措置に必要な知識や技術を身につけられるようにしております。
 しかしながら、今年度につきましては12月26日に愛知県でインフルエンザ警報が発令され、2月20日まで継続されましたので、予防対策の徹底と感染拡大の防止に努めるため、救命措置に関する実技訓練は実施できませんでしたが、来年度以降につきましては、同様の訓練を実施していく予定で考えております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 消防団の拠点にAEDを設置するメリットとして、私は2点考えられると思います。1点目は市民向けのメリットです。単純にAEDの設置場所が増える、増やせるということですので、市民の皆さんにもAEDを使っていただける可能性を増やせると思います。もう一点は、先ほども御紹介をいただきましたとおり、消防団の皆さんは、一般市民の皆さんより救急時、緊急時の対応については御経験も多いでしょうし、AEDの操作についても定期的に講習を受けられていて慣れていらっしゃると思いますので、より的確に効果的にかつ落ち着いて使っていただけるのではないかと思います。
 また、消防団の皆さんが救急隊が到着するまでの間に救命活動を行う、いわゆるファーストレスポンダーとして活動されることも十分に考えられると思います。そうしたことも踏まえて、消防団の活動の拠点となる消防団詰所や車両にAEDを配置することについて、ぜひ御検討いただければと思いますが、お考えをお聞かせください。

○来本健作委員長 総務課長。

◎鳥居昭裕総務課長 消防団は地域防災力の中核として、災害に際しての人命を救助するための活動や、住民の避難誘導等、危険箇所の警戒などのほか、地域の実情に応じて特に必要とされる業務にも幅広く従事するため、消防団員がファーストレスポンダーして救命活動に従事することも十分想定されます。
 消防団詰所や消防団車両にAEDを配備することにつきまして、多数のAEDが全国の公共スペースに設置され、AEDの普及により多くの成果がもたらされてきたことも踏まえ、消防団につきましては単にAEDを配備することよりも、効率性を考えた教育や訓練など、いざというときに備え救命措置に必要な知識や技術を身につけられるような、日頃からの準備をさらに充実させていく必要があると考えております。今後とも、消防団の訓練の充実強化に努めてまいりたいと考えております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 分かりました。ぜひ今後は御検討をいただければと思います。この件については以上です。ありがとうございました。

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