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新しい高規格救急車の購入について(2025年3月・予算委員会)

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◆藤田裕喜委員 それではお伺いします。予算説明書の177ページ、8款1項3目の1、消防車両整備事業費のうち(1)消防車両等購入事業費6,831万6,000円についてお伺いします。
 まず、本事業費の内訳について、3種類の車両を購入するとのことですが、それぞれが幾らぐらいになるのかお知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 総務課長。

◎鳥居昭裕総務課長 消防車両等購入費6,831万6,000円の内訳につきまして、令和7年度は3台の車両購入を予定しております。高規格救急車1台3,421万6,0000円、この中には高規格救急車資機材消耗品230万2,000円を含んでおります。資機材搬送車1台2,170万円、消防団小型動力ポンプ付積載車1台1,240万円となります。いずれの車両につきましても新規で導入する消防車両ではなく、現有する消防車両の経年劣化により更新をするものになります。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 それでは今御紹介いただきました中のうち、高規格救急車購入費について詳しくお伺いしたいと思います。この件については令和6年12月定例会での一般質問の中で取り上げさせていただきました。今回、新年度に高規格救急車を更新されるということですが、この費用のさらに細かな内訳についてお知らせいただけますでしょうか。特に、今回新たに整備する資機材についてどのようなものを予定しているか、主なものをお知らせいただければと思います。

○来本健作委員長 総務課長。

◎鳥居昭裕総務課長 高規格救急車の内訳につきまして、大きく分けて2つに分類することができ、高規格救急車の車体部分と救命資機材部分の2つに分類されます。まず車体部分につきまして約2,137万円となります。次に、救命資機材部分につきまして約1,284万円となります。車体部分につきましては、救急車を製造、艤装できる販売店を対象に、救急資機材につきましては、医療機器の取扱いがある販売店を対象にそれぞれ入札を実施する予定です。車体部分には車両自体のほかに、主なものといたしまして防振ベッド、ストレッチャー、赤色警光灯、サイレンなどが含まれています。救急資機材部分には患者監視モニタ、自動心臓マッサージ装置、半自動除細動器と各種消耗品が含まれております。自動心臓マッサージ装置につきましては、現在運用されている高規格救急車にはない新規の救命資機材となります。自動心臓マッサージ装置を導入することにより、心肺停止した傷病者に対して有効な胸を強く圧迫する胸骨圧迫を絶え間なく自動で行うことが可能になります。
 なお、傷病者の昇降時や車内へのストレッチャー収容時に電動で作動できる電動ストレッチャーにつきましては、県内で電動ストレッチャーを搭載した救急車を運用しているのが名古屋市消防局、豊橋市消防本部、尾三消防組合のみとなっており、活動事例が少ないため導入は見送らせていただきましたが、電動ストレッチャーは、救急隊員の身体的負担軽減や安全性の向上などが期待できる装備であると考えておりますので、安全安心な救急活動の実現に向けて情報収集を続けてまいります。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 一般質問において御提案申し上げた走行時の揺れやショックを吸収するサスペンションやアブソーバーの設置について、また、救急車をより目立つようにするためのマーキングや反射材、鏡文字やLEDライトの設置については御検討をいただいたのでしょうか。また、今回それぞれ取り付けていただけるのでしょうか、お伺いします。

○来本健作委員長 総務課長。

◎鳥居昭裕総務課長 御提案いただきました乗り心地を向上させるサスペンションやショックアブソーバーにつきましては、高規格救急車の運用も含めて慎重に研究を重ねさせていただきましたが、故障による緊急時対応への不安が払拭できないため、導入は見送らせていただきました。
 次に、救急車を目立たせるマーキングの実施につきましては、現在の救急車には前部、後部及び側面に赤色または白色の反射材を使用し、救急車が目立つように艤装を施工しておりますので、消防車両等購入費にはマーキングの実施に伴う費用が含まれております。
 なお、LEDライトの設置につきまして、車体の前部及び後部には標準のLED赤色警光灯が設置されております。LEDライトの追加装備といたしまして、車体の左右側面にLED作業灯とLED赤色点滅灯の設置を考えております。
 詳細につきましては、入札後に落札業者と詰めていくことになります。以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 分かりました。ぜひ一般質問でも御紹介した事例を参考にしていただければと思います。
 次に、今後のスケジュールについてお伺いします。いつ頃納車となり、いつ頃実際に使われ始める予定でしょうか。

○来本健作委員長 総務課長。

◎鳥居昭裕総務課長 高規格救急車の納車までのスケジュールにつきまして、現時点での予定になりますが、令和7年5月に指名競争入札による電子入札を予定しています。議会の議決に付すべき契約になりますので、落札業者と仮契約を結んだ上で、令和7年6月定例会において、物品の購入について議案として提案させていただくことを予定しております。
 納車時期につきましては、入札後に落札業者と詰めていくことになりますが、遅くとも令和8年3月、可能であれば令和8年1月の納車を目指して落札業者と調整してまいりたいと考えております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 今回更新されるのは平成23年、2011年に導入された救急車であるとのことですが、新車が納車される令和8年、2026年1月もしくは3月までの間、古い救急車を安全に利用できるのかどうか。使用を続けても支障はないのか伺いします。

○来本健作委員長 総務課長。

◎鳥居昭裕総務課長 令和7年度に更新対象となる救急車に限らず、消防本部・消防署が現有する緊急車両全てに共通する事項といたしまして、職員による車両の日常点検を毎日実施しております。また、自動車整備工場による定期的な車両点検についても実施しております。故障だけにとどまらず、車両に違和感や不具合が生じた場合には即時修理するという体制は、全ての緊急車両に共通して行っておりますので、一番古い救急車に限らず、全ての車両が安全安心に使用できるものと考えております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 大変よく分かりました。今後、数年間をかけて継続的に救急車を更新していく期間に入っていくかと思うのですが、ぜひ現場の隊員の皆様の負担が少しでも軽くなり、業務に没頭できるような環境を整えていただく御配慮をお願いしたいと思います。この件については以上です。ありがとうございました。

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