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ビッグデータを活用した交通安全対策について(2025年3月・予算委員会)

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◆藤田裕喜委員 ではお伺いします。よろしくお願いします。予算説明書の73ページ、一般会計歳出の2款1項8目の1、道路交通安全対策事業費のうち、(12)の交通安全対策検討支援委託料1,350万円についてお伺いします。
 主要・新規事業の冊子には19ページに記載がございますが、こちらの説明によりますと、ビッグデータを活用し、危険箇所を把握、対策優先度を設定し、定量的な対策効果を検討するとあります。まず、どのようなビッグデータをどのように収集するのか、お知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 道路建設課長。

◎名嶋洋二郎道路建設課長 今回の事業では、コネクティッドカーと呼ばれる各種センサーと、通信装置を標準搭載した一般車両の位置情報や車両情報をクラウドに送信し、集約されたビッグデータを活用する予定でございます。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 では、そのビッグデータがどの程度、実態に即しているのか、どの程度、正確であると考えることができるのかお知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 道路建設課長。

◎名嶋洋二郎道路建設課長 国内に数百万台走行している一般車両、実際に走行している車の動きがデータとなりますので、実態に即したデータとして、おおむね正確と判断しております。また、このビッグデータは国土交通省での活用事例もあり、問題なく使用できると考えております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 対象となる地域の範囲は、市内の全域という理解でよいでしょうか。

○来本健作委員長 道路建設課長。

◎名嶋洋二郎道路建設課長 対象区域は市内全域を予定しております。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 委託料1,350万円の内訳と、委託先についてはどのように選定するか、お知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 道路建設課長。

◎名嶋洋二郎道路建設課長 委託料の内訳ですが、計画準備、資料収集等に約150万円、ビッグデータの調達に約500万円、ビッグデータの解析処理及びマップ作成に約700万円を予定しております。
 委託先につきましては、収集したビッグデータをGISデータとして解析できるコンサルを選定し、競争入札を予定しております。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 財源についてですが、県補助金500万円は、これはどのような補助金であるか、お知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 道路建設課長。

◎名嶋洋二郎道路建設課長 補助金ですが、市町村を対象としました2025年度元気な愛知の市町村づくり補助金のDX推進枠を活用する予定でございます。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 次に成果物についてですが、主要・新規事業の冊子によると、交通状況マップ、ヒヤリハットマップ、交通安全評価マップ、2時期比較マップと4種類のマップを作成するとあります。これはそれぞれどのようなものなのか。また誰にどのように、どのような形で提供されるのか。またどのような形で活用されることになるのか。お知らせいただけますでしょうか。

○来本健作委員長 道路建設課長。

◎名嶋洋二郎道路建設課長 4種類のマップですが、ビッグデータを解析し、集計したデータを展開した全体的なマップが交通状況マップとなります。この交通状況マップを活用し、3種類のマップを作成します。
 ヒヤリハットマップは、交通状況マップから平均速度や急減速などの危険箇所を示したマップでございます。このヒヤリハットマップを各学校の児童生徒に配布いたします。また、公共施設等に掲載することにより、地域の方にも危険箇所の情報提供ができると考えております。このヒヤリハットマップですが、見やすくする工夫や配布方法などについては、学校や地域の方と調整し、進めていきたいと考えております。
 交通安全評価マップは、学校からの危険箇所などの資料をマップに展開し、危険箇所を数値化し、今後の危険箇所の対策に活用したいと考えております。
 2時期比較マップは、対策の前後を交通状況マップで比較し、対策後における危険度の変化を可視化したマップになります。対策した危険箇所について、対策効果の検証及び対策の改善・充実につなげたいと考えております。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 分かりました。1年間の委託ということになるかと思いますが、納品の時期について、分かるようでしたらお知らせいただければと思います。また具体的な交通安全対策を進めていくのは、これらのマップの納品後になるという理解でよいでしょうか。

○来本健作委員長 道路建設課長。

◎名嶋洋二郎道路建設課長 ビッグデータの調達、解析から各種マップの作成に、ある程度の期間が必要となりますので、納品時期につきましては、年度末を予定しており、児童生徒への配布も年度末を想定しております。
 また、今回、作成したデータを活用し、今後の安全対策を図るため、具体的な交通安全対策は納品後を予定しております。
 以上です。

○来本健作委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 分かりました。どのような結果が出てくるか大変楽しみですし、新たな視点からの交通安全対策が充実していくということを期待したいと思います。この件については以上です。ありがとうございました。

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