◆藤田裕喜委員 ではお伺いします。113ページ、一般会計歳出5款農林水産業費、2項林業費、1目林業振興費のうち1林道維持整備事業費の(1)林道整備工事費364万4,300円及び1林道維持整備事業費(2)林道環境整備委託料613万9,100円と4一般管理費(3)林道環境美化促進報償金30万円の3つにつきまして、論点ごとにまとめてお伺いしたいと思います。特に林道の管理という観点からお伺いします。
まず、市内の林道についてですが、誰がいつどのように管理しているのかという点です。林道整備工事費、林道環境整備委託料、林道環境美化促進報償金について、それぞれいつどのような場合に、誰に対して支払われているかお知らせいただけますでしょうか。また、併せて令和3年度の実績についてお知らせいただけますでしょうか。
○尾崎広道委員長 農林水産課長。
◎廣中朝洋農林水産課長 まず、蒲郡市林道台帳に登載されている林道は24路線、約29キロあり、市が管理者となっております。林道整備工事費につきましては、林道24路線の通常の維持管理を行っていくための経費として、市内の土木業者に工事発注するものであります。執行に当たりましては、倒木や落石処理などに速やかに対応するため、年度当初に全路線を対象として工事契約を行う林道維持整備工事費と地元要望等に対応するための小規模工事費とに分けて執行をしております。
令和3年度の実績としましては、林道維持整備工事では13か所において倒木、落石土砂の撤去等を行い、約199万円を執行いたしました。また、小規模工事では坂本町において路面補修、側溝清掃について2件の工事を行い約165万円を執行いたしました。
次に、林道環境整備委託料につきましては、主要な林道10路線の草刈りや枝払いの業務を委託するもので、市内を東地区と西地区の2地区に分けて市内造園業者に発注するものでございます。令和3年度実績としましては、年1回の草刈り等の業務を2地区合わせて3万1,850平方メートル実施し、約614万円を執行いたしました。
次に、林道環境美化促進報償金につきましては、蒲郡市が管理する林道の環境美化に関する実施要綱に基づき、年1回以上倒木等の撤去及び草刈り作業など、林道環境美化活動を行った地元総代区を対象に1地区当たり5万円の報償金を支払うものであります。令和3年度の実績としましては、相楽町、東大塚、西大塚、清田町、坂本町、神ノ郷町の6総代区で活動が行われ、30万円を執行いたしました。
以上です。
○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 次に、どの林道が対象かという点についてですが、市内には24の林道があると今ありましたが、市内の林道を順繰り整備しているのか、それともある程度対象を絞り込んでいるのか。どのようにされているかお知らせいただければと思います。
○尾崎広道委員長 農林水産課長。
◎廣中朝洋農林水産課長 林道の管理におきましては、台風や豪雨が通貨した後には地元総代区の御協力もいただきながら、その都度施設の点検・見回りを行い、異常箇所の発見に努めております。この点検・見回り等により、24路線で倒木や落石など異常箇所が発見された場合、林道整備工事費にて順次対応することとしています。また、草刈りや枝払いにつきましては、一般交通が見込まれる路線を中心に予算の範囲内で実施しているところでございます。
以上です。
○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 そうしますと、林道の整備状況にはある程度差があるという理解でよいでしょうか。
○尾崎広道委員長 農林水産課長。
◎廣中朝洋農林水産課長 林道の管理に当たりましては、緊急の場合を除き林道の利用状況等を考慮して、優先順位を決め、林道維持整備事業費の中で対応しているところでございます。
以上です。
○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 分かりました。毎年の予算額、決算額を見ても、これらの費用については大きな差がないようですが、これで十分とお考えでしょうか。また、林道の整備には森林整備促進基金を使うことはできないでしょうか。お伺いします。
○尾崎広道委員長 農林水産課長。
◎廣中朝洋農林水産課長 林道維持整備事業費の令和3年度以前、3年間の予算・決算額につきましては、予算額ではこの3年間1,002万8,600円で同額でございます。また、決算額につきましては令和3年度が978万3,400円、令和2年度が938万800円、令和元年度が711万8,100円となっています。
林道の管理に当たりましては、通常、この林道維持整備事業費により対応をしておりますが、このほか台風等により大きな被害が発生したような場合には、災害復旧費により復旧対応を行っているところでございます。
また、森林整備促進基金の活用につきましては、森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律第34条の使途の範囲内で、市町村の判断により幅広い事業の実施が可能となっております。林道の整備への活用につきましては、森林経営管理事業を進めていく上で必要となってくる事業であれば、こうした基金の活用の可能性もあると考えているところでございます。今後、本市でも実施しております森林経営管理事業を進めていく中で、こうしたことも検討してまいりたいと考えております。
以上です。
○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 大変よく分かりました。私としては林道の整備にもっとお金を使ってもいいのではないかというように考えております。林道はもともと森林の管理や農業などで利用されている道だと思いますが、以前から同時に山登りのルートとして、あるいはハイキングのルートとして、またスタート地点、ゴール地点としても活用される場合もあるというように聞いています。海と山に囲まれた風光明媚な蒲郡市と言いながらも、山にかける予算やお金は限られているように感じております。健康づくりや観光資源としての可能性も秘めていると思いますので、ぜひ活用の御検討をお願いしたいと思います。
以上で終わります。ありがとうございました。