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河川の水質調査と水生生物調査について(2022年9月・決算委員会)

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◆藤田裕喜委員 ではお伺いします。103ページ、一般会計歳出4款衛生費、1項保健衛生費、6目公害対策費のうち1環境対策事業費の(3)環境調査事業費51万9,880円についてお伺いします。主要施策の成果に関する報告書80ページにも記載がございます。
 先ほど、御質疑がございましたので、重複しない内容について、特に河川の水質調査と水生生物調査についてお伺いしていきたいと思います。
 初めに水質調査についてですが、水質の汚濁状況を把握する目的で、汚濁の指標を表すCOBとBOD、また、浮遊物質量や全窒素量、総リン数など、合わせて9項目について調査をしているということ。それから水質調査の分析については専門的な技術が必要なため、事業者に調査業務を委託しているということでしたが、事業費の内訳についてお知らせいただけますでしょうか。

○尾崎広道委員長 環境清掃課長。

◎千賀保幸環境清掃課長 環境調査事業費が51万9,880円ということでございますが、河川水質調査の委託料としまして51万1,500円を計上させていただいております。こちらが御質問の河川の調査に伴う費用という形でお願いします。そのほかにも交通騒音調査を行っていますので、そちらの謝礼で6,480円、また、職員の普通旅費ということで1,900円を執行しております。
 以上でございます。

○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 水質調査は毎年実施されており、結果はホームページで公表されているとのことでしたが、経年ではどのような変化が見られるでしょうか。

○尾崎広道委員長 環境清掃課長。

◎千賀保幸環境清掃課長 例えば、調査項目の1つで水質汚濁の指標となっておりますBODの値につきましては、経年的にその変化を見ますと、調査を開始した当初からは大きく下がってまいり、河川の水質は大きく向上しているものと考えております。しかしながら、近年では各調査項目とも、ほぼ横ばい傾向にあり、顕著な変化は見られていないということでございます。
 以上でございます。

○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 水質調査の結果ですが、これはどのように生かされているでしょうか。何か施策に反映されていることなどはあるでしょうか。

○尾崎広道委員長 環境清掃課長。

◎千賀保幸環境清掃課長 調査結果につきましては、河川の環境情報といたしまして、昭和48年に第1号発刊となっております蒲郡市の環境実態に掲載しており、以降、毎年調査を実施いたしまして、継続的に調査結果をまとめさせていただいております。
 また、環境の保全に関する事項を調査し、その内容を協議しまして、本市の環境保全に関する施策を円滑に推進するために、蒲郡市環境対策協議会を設置しております。こちらにつきましては、関係団体の皆様に参画していただいているものでございますが、水質調査の結果につきましても協議会に報告いたしまして、例えば、三河湾浄化推進事業などの市の取組に反映できるように御意見をいただいているところでございます。
 以上でございます。

○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 次に、水生生物調査についてお伺いします。こちらは昭和59年度から環境省及び国土交通省の事業として全国的に行われているということ。また、市の職員の皆さんが調査をされているということでした。この水生生物調査についての予算ですが、調査のためにはどれぐらいの費用がかかっているでしょうか。

○尾崎広道委員長 環境清掃課長。

◎千賀保幸環境清掃課長 水生生物調査につきましては、愛知県からの調査依頼によりまして調査の方法や調査項目に基づき環境清掃課の職員が対応しております。先ほどの水質調査につきましては委託料が発生しておりますけれども、こちらにつきましては年間1回、9月頃に調査をしておりますので、そのときに人件費というのか、市の職員がやっているということでございます。
 以上でございます。

○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 水生生物調査の結果についても、先ほどと同様にホームページで公開されておりますが、経年でどのような変化が見られるでしょうか。

○尾崎広道委員長 環境清掃課長。

◎千賀保幸環境清掃課長 採取される生物につきましては、短時間での調査になりますので顕著な大きな変化ということは見受けられませんが、昔に比べますときれいな水に生息する水生生物の種類や数につきましては減っているものと考えております。
 以上でございます。

○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 水生生物調査の結果についてですが、これはどのように生かされているでしょうか。何か施策に反映されていることなどがあればお知らせいただければと思います。

○尾崎広道委員長 環境清掃課長。

◎千賀保幸環境清掃課長 この調査につきましては、全国水生生物調査結果のデータとして1つのデータとして活用されております。また、水質調査と同様に蒲郡市環境対策協議会に報告いたしまして御意見を伺っているところでございますが、近年におきまして、これらの施策に反映されたかにつきましては、承知するところはございません。
 以上でございます。

○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 河川の水質調査、また、水生生物調査について、それぞれ大変よく分かりました。ただ、いま一つ調査の結果が活用されていないようで残念に感じています。地点によっては20年から30年のデータの蓄積がある項目もあります。見られなくなった生き物もありますし、反対に増えた生き物もあります。理科の教育に活用することもできそうですし、蒲郡市の自然の変化として見直すことも興味深いと思います。ただ数字を公表するだけでなく、所見や分析などを掲載してもよいのではないでしょうか。ぜひお考えをお聞かせください。

○尾崎広道委員長 環境清掃課長。

◎千賀保幸環境清掃課長 今回、御質問いただきました河川水質調査や水生生物調査につきましては、本市河川の水質汚濁状況を把握するもので、調査データの蓄積や分析が主な目的となっております。藤田委員言われますように、こうした調査に基づくデータの蓄積は大変重要であり、その中から何らかの活用が進むことは調査の意義を増すものと考えております。せっかくの調査結果でございますので、調査結果の活用が進みますように、調査結果の公表内容等を研究してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 ぜひ、何らか御検討をお願いしたいと思います。

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