何をしているの?

市の顧問弁護士について(2022年9月・決算委員会)

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◆藤田裕喜委員 お願いします。それで51ページ、一般会計歳出2款総務費、1項総務管理費、1目一般管理費の3法制執務事業費の(4)市顧問弁護士報償金180万円についてお伺いします。
 顧問弁護士さんとの契約の内容についてお伺いしたいのですが、どのような条件の契約となっているでしょうか。相談やアドバイスのみなのか、文書作成や事件の受任、応訴も含むものなのかお知らせいただければと思います。

○尾崎広道委員長 行政課長。

◎肥田道雄行政課長 契約内容につきましては3点ございます。1つは、市の法律問題に関する相談、鑑定及び指導、2つ目が市の法律行為及び法律事件処理に係る代理行為、3点目が、市において特に委嘱する事項、この3点を契約の中に盛り込んでおります。このため藤田委員御質問の件も含めて委嘱をしております。
 以上です。

○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 その中の相談についてお伺いしたいのですが、年間や月間の上限件数などはあるでしょうか。また、実際年間でどのぐらいの件数をお願いしているのでしょうか。

○尾崎広道委員長 行政課長。

◎肥田道雄行政課長 相談の上限件数ですが、こちらは特にございません。相談実績につきましては、過去3年間の状況で申し上げますが、令和元年度が42件、令和2年度が41件、令和3年度が46件と年間で40件を超える相談をしている状況でございます。
 以上です。

○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 契約としては、相談の件数の多いか少ないかに関わらず一定額であるという理解でよいでしょうか。

○尾崎広道委員長 行政課長。

◎肥田道雄行政課長 そのとおりでございます。

○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 以前と比べて予算額、決算額ともに増額となっていると思いますが、その理由について、また、内容についてお知らせいただけますでしょうか。

○尾崎広道委員長 行政課長。

◎肥田道雄行政課長 市顧問弁護士報償金の決算額ですが、藤田委員御指摘のとおり増額となっております。令和2年度が170万円に対しまして令和3年度は180万円ということで、10万円増えている状況でございます。これは相談件数が先ほど申し上げましたように近年増加していることを受けまして、令和3年度予算を計上する際に、相談1件当たりの顧問料を近隣他市と比較をしました。その上で月額15万円に顧問料を引き上げたものでございます。また、この顧問料ですが、先ほど答弁した3つの委嘱事項のうち、1点目の市の法律問題に関する相談、鑑定及び指導に対する顧問料というものでございまして、訴訟代理人としての弁護士報酬等は、これとは別に支払いをしているものでございます。
 以上です。

○尾崎広道委員長 藤田裕喜委員。

◆藤田裕喜委員 大変よく分かりました。私も知り合いの弁護士さんに法律の実務的なことや判例、法解釈に関すること、また政策提言に当たってのチェックなど、様々相談することがございます。行政実務も多様化、高度化していますし、日々新しい法律や判例も出ておりますので、これまでの知識や前例で対応できないという場合も生じてくると思います。今後さらに弁護士さんのお力を借りることも増えてくるのではないかと思います。また、これは私の意見ですが、複数の弁護士さんに相談を依頼する。顧問を依頼するということも考えてもよいのではないかと思います。弁護士さんにもそれぞれ専門分野、得意分野がありますし、法解釈や訴訟の進め方なども弁護士さんによって大きく方針が異なることもあります。より確実な、また、より高度な判断をするためにも、セカンドオピニオンとしてほかの弁護士さんにも相談するということを検討する価値はあるのではないかと思います。
 今回、増額されたということですが、仕事内容と報酬が割に合わない、見合わないということがないよう、今後も随時の見直しをお願いできればと思います。この件については以上です。

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