◆藤田裕喜委員 続きまして113ページ、5款農林水産業費、1項農業費、3目農業振興費のうち5番農業振興事業費の(12)農福連携促進事業費補助金15万8,100円についてお伺いします。
主要施策の成果に関する報告書の92ページも記載がございます。本事業については予算が50万円で、10件の利用を見込んでいるというお話だったと思いますが、結果としては5件で15万8,000円ということでございました。
まず、何件の福祉事業者が本事業に参画し、どのような農業に取り組んだか、それぞれお知らせいただけますでしょうか。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 農福連携事業における農作業委託業務を受託した福祉事業所は3事業所でございます。農業者から福祉事業所に委託された農作業の内容につきましては、ネギの袋詰め、つま菊のパック詰め、圃場内の草取りや害虫防除などの管理作業及び定植作業となっております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 補助金の額が少なかった理由として、農作業に従事する障害者の工賃がそもそも低かったためかかった費用が少なく、結果として補助金も少なくなったということは考えられるでしょうか。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 補助金の交付額が少なかった点につきましては、補助申請数が少なかったこともありますが、農作業は作業の委託であり、福祉事業所が受託した作業量に応じた費用が委託料として支払われることになりますので、当初予定していた作業量より受託した作業量が少なかったことが理由として考えられます。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 障害福祉サービスの施設外就労の加算が廃止され、地域共同加算へと見直しされたことは、福祉事業者が本事業に参画するかどうかの判断に影響していると考えられるでしょうか。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 福祉事業所における農福連携事業への参画につきましては、障害福祉サービス費における加算の見直しが農福連携事業への参画に影響があることを伺っておりますが、福祉事業所において既に受託している作業があり、新たに別の作業を追加して受託することが難しいということも農福連携事業へ参画するときの判断に影響していると伺っております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 福祉事業者、また農業者の方々に対して、本事業についてどのようにお知らせ、告知をしたか教えていただけますでしょうか。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 農福連携事業の周知等につきましては、農業者の方や蒲郡市農業協同組合、三河温室園芸組合を通じて本事業について周知させていただきました。また、福祉事業所へは、蒲郡市障害者自立支援協議会の就労促進部会において本事業について周知させていただきました。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 事業の実施を通じて把握できた農福連携を進めるに当たっての課題がありましたらお知らせいただければと思います。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 農福連携事業につきましては、農福連携の取組自体が特に農業者の方にはあまり知られていないというところがありますので、引き続き本事業について周知、PRをしていきたいと考えております。
また、先ほどもお答えさせていただきましたが、福祉事業所の参画が難しいということもあるため、農業者と福祉事業所側の双方が農福連携に取り組みやすい環境づくりをしていく必要があると考えております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 農業者の方や障害者の施設の方から本事業に対する評価や感想について何かお聞きのことがありましたらお知らせいただければと思います。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 農福連携事業に対する評価や感想につきましては、農業者の方からは、「働き手が足りずに困っていたこともあり、農作業を請け負っていただいてとてもありがたく、助かっている。作業内容もとても丁寧であるので、今後も農作業を継続してお願いしていきたいと伺っております。
また、福祉事業所の方からは、農作業が身体面や精神面にプラスとなり、社会参加にもつながっていると伺っております。福祉事業所の利用者の方が、農作業の経験から一般企業への就職につながったという話も伺っております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 令和4年度の予算委員会のときに、私、本事業については小さく生んで、大きく育てるような展開になるよう期待したいと申し上げました。予算の時点でも大分控え目な想定であると感じておりましたが、結果をお伺いして、想定よりもさらに難しいところがあったなと、思ったよりも課題が多かったなと感じております。
私としては、今後も本事業については継続していただきたいと考えておりますが、今後の方針についてお考えをお聞かせください。
○大場康議委員長 農林水産課長。
◎永島勝彦農林水産課長 本市では、農業者の高齢化や担い手不足により農業就業人口が減少傾向であり、農業の新たな担い手確保が必要でございます。また、福祉分野においては、障害者等の雇用・就労の機会の創出や社会参加の促進に向けた取組が必要であると考えております。
このような状況において農福連携に取り組んでいくことは、農業及び福祉分野の双方の課題解決につながっていくものと考えております。引き続き関係機関と連携し、農福連携の理解促進や取組の啓発に努めるとともに、農福連携に取り組む農業者や福祉事業所を増やすためのマッチングを進めていきたいと考えております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 今後の取組にさらに期待したいと思います。以上で終わります。ありがとうございました。