◆藤田裕喜委員 続きまして111ページ4款衛生費1項保健衛生費1目保健衛生総務費の2、子育て世代包括支援センター事業費の内、(5)妊婦から子育て期の家事支援事業費、597万3,000円について、お伺いします。まず、事業内容についてですが、妊婦から子育て期の家事支援ということですが、具体的にはどのような方々の利用を想定されているでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 まず事業に至った背景といたしましては、核家族や共働き、祖父母が遠方で支援が得られにくいという実態や、本市の母子健康手帳交付時の聞き取りによると、身近に支援者がいない人が約3割いるという現状があり、近年、母親の出産子育て時における家事負担の軽減が困難になりつつあるのではないかと考えております。
このような現状の中、本市におきましては妊娠期から子育て期の家事支援事業ということで、妊婦から3歳までのお子さんを持つ御家庭を対象に、週に2回、1回2時間を上限に家事支援ヘルパーを派遣する事業として、令和3年度新たな子育て支援事業として実施をしたいと考えております。
想定する利用者といたしましては、妊娠・出産・子育て期に家事支援を求める方に、誰でも気軽に利用していただければと考えておりますが、特に理由を求める状況といたしましては、身近に祖父母や協力者がいなかったり、妊娠・出産・子育ての影響などで心身など疲れやストレスを感じる方もお見えになると思いますので、そういった方も想定をしております。
またそのような方につきましては、家事だけではなく子育て等に関する幅広い相談に応じ支援をしていく必要があると考えておりますので、家事支援をきっかけに早期に支援を始めたり、これまでなんらかの支援を続けていて、家事支援が必要となった方に対しては、逆にこちらから利用を進めていくということも想定を考えております。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 予算が600万円近くあり、だいぶ大きめであるという印象ですが、これはどのような内訳でしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 事業費597万3,000円の内訳はシルバー人材センター及び市内のヘルパー事業所からヘルパーを派遣していただくための委託料543万4,000円、派遣ヘルパーへの研修講師として、助産師の報償費7,000円掛ける2回の1万4,000円、チケットの印刷製本費として33万3,000円、案内郵送費として19万2,000円でございます。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 この家事支援の利用のプロセスについてお伺いしたいのですが、どこにどのように申込みや予約の連絡をし、どのように費用の支払いをするというように考えていらっしゃるでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 利用を希望する方は、まず子育て世代包括支援センターうみのこに申請をしていただきますと、保健師が相談に応じ利用者の要望などを聞き取り、シルバー人材センターやヘルパー事業所へ連絡し、必要な事項や母親からの要望を伝えて、ニーズに応じたヘルパーを派遣していただきます。利用に際しての細かな制限や条件はありませんので、希望していただければお子さんの年齢等により割り当てた枚数のチケットを配付し利用をしていただきます。
支払いにつきましては利用時にチケットをヘルパーに渡し、費用につきましては月ごとにまとめてシルバー人材センター、またはヘルパー事業所に利用した回数分の利用料、1回500円を支払っていただきます。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 申込みの連絡について、直接、家事支援の業者に連絡するのではなく、わざわざ子育て世代包括支援センターうみのこを経由するとしている理由は何でしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 まず母親のニーズを丁寧に聞き取るため、子育て世代包括支援センターうみのこでしっかりと聞き、対応していきたいということでうみのこに連絡をしていただくことにしております。
家事支援を必要とされる方には、ほかにも不安なことがあったり、家事支援以外の必要な状況も予測されますので、そういった場合につきましては、地区担当保健師を紹介するなど、安心して子育てができるような調整を行っていきたいと思っておりますので、直接事業所ではなく、うみのこに申請をしていただきたいと考えております。
また利用後の感想や要望などについても、うみのこで聞き取り、今後の事業の運営に生かしていきたいと考えております。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 対象年齢についてですが、妊婦から3歳までということですが、このような条件としている理由は何かあるでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 妊娠中はつわりの時期や出産予定日が近づくと家事が負担になるということも想定されます。3歳までにした理由といたしましては、子供の就園の頃までの年齢とさせていただいております。もちろん家事は3歳以降も続くものではありますが、就園などにより子育て以外の時間も取れるということも考えられますので、一旦3歳という条件を引かせていただいております。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 本事業は令和3年度からの新規事業ですが、どのようにPRや周知をしていく予定でしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 周知につきましては、対象者には個別で案内をするとともに新たに母子手帳交付に来庁した妊婦さんに対しては利用方法について説明させていただきます。
またホームページやうーみんナビ、乳幼児健診や赤ちゃん訪問など、様々な機会を捉えて幅広く情報を提供してまいります。
以上です。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 最後に事業の今後についてお伺いしたいのですが、来年度以降も本事業を継続していくという考えでよいでしょうか。
○喚田孝博委員長 健康推進課長。
◎石黒美佳子健康推進課長 次年度からの新規事業でございますので、今後の実績や利用者の皆さんの御意見、御要望などお聞きし、今後も継続し、改善点などがあれば皆さんに利用しやすい事業となるよう進めてまいりたいと考えております。
○喚田孝博委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 大変よく分かりました。丁寧に御説明いただきありがとうございました。
一見ただの家事手伝いのための事業のようにも感じられましたが、実際には育児支援を主たる目的としていて、子育ての悩みをフォローしながら家事の支援を通じて、早い段階で困難なことがあれば把握する、対処するということを目的にしている事業であると大変よく分かりました。
対象年齢を拡大することも今後検討してもよいのではないかとも感じられました。子育て支援の裾野を一層広げて、より手厚い支援につながるものと感じますし、1人でも多くの方の助けになることを期待したいと思います。
この件については以上です。ありがとうございました。