◆藤田裕喜委員 続きまして、151ページ、一般会計歳出の6款商工費、1項商工費、3目観光費の5、一般観光振興事業費の(7)観光コンテンツ魅力創出事業委託料635万3,000円についてお伺いします。主要新規事業の19ページにも記載がございます。
まず、19ページの御説明についてお伺いします。若干説明が抽象的で何をする事業なのか大変理解が難しいと感じております。市内宿泊施設における高付加価値化した商品開発やサービス提供、新しい旅行形態に対応した高付加価値化の企画検討とは、それぞれ何を意味しているのかという点も含めて、本事業内容について詳しく具体的に御説明をお願いできればと思います。
○大場康議委員長 観光まちづくり課長。
◎小田芳弘観光まちづくり課長 本事業の内容としましては、宿泊施設と一次産業が連携し、高付加価値化した観光商品開発を行いまして、既存のコンテンツをブランディングすることで新たな魅力を創出する企画を実施するというものでございます。新たな魅力を創出する企画でございますので、事業内容の具体例としましては、先進地であります佐賀県嬉野市の地元産品の「うれしの茶」の高付加価値化事業を御紹介させてもらいます。
嬉野市が地域で展開している事業内容は、お茶農家と旅館オーナーが連携し、旅館内のレストランやカフェ、街中の酒蔵にお茶のセレクトショップを構え、生産背景や生産者のストーリーを伝えながら、高付加価値の茶葉を含めて販売を展開するというものでございました。
また、お茶畑の真ん中に舞台を設置し、体全体でお茶畑を感じる唯一無二の空間の中で、茶農家が自らソムリエとなって、どのようにお茶を育て、どのように飲むとおいしいのかを語りながらお茶を飲ませるという体験を商品化し、うれしの野茶のブランド力の向上を図っております。
このような形で、本事業は蒲郡バージョンとしまして、ミカンや深海魚を活用し、旅館と連動することでコンテンツの磨き上げを進めてまいりたいと考えております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 大変よく分かりました。佐賀県嬉野市の事例は新幹線の開通と併せて展開されているものだと私は考えましたが、それは結構です。その際に、新幹線が開通した頃に九州に行く用事がありまして、その際にポスターなどを拝見して、確かにお茶畑の真ん中に舞台があって、そこでお茶を味わっている写真などを見たような覚えがございまして、私はイメージできました。それをミカンや深海魚を使って旅館と連携して新たな魅力創出につなげていくということです。何となく理解できました。ありがとうございます。
これは委託料というようになっていると思いますが、コンサルタントやアドバイザーに依頼して実施する事業でしょうか。委託先はどこなのか。また、どういった内容を委託するのかお知らせいただければと思います。
○大場康議委員長 観光まちづくり課長。
◎小田芳弘観光まちづくり課長 委託先につきましては、蒲郡市観光協会に委託することを想定しております。本年度法人化しました蒲郡市観光協会には、観光振興だけでなく、行政と連携して観光資源の磨き上げや観光客の受入れ環境整備など、観光地域づくりを担う法人となる役割を担ってもらおうというように期待しているところでございます。
委託内容としましては、先進地の方々をアドバイザーとしまして、地域一体となって面的に施策推進ができるよう企画立案、連絡調整、取りまとめまで行っていただく予定でございます。また、協会の会員には蒲郡市農業協同組合、蒲郡漁業協同組合、三谷漁業協同組合が会員となる予定となっておりますので、観光または産業間の連携を図り、事業推進をしてくれることというように想定しております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 先ほど、新たな魅力を創出する企画を実施とありましたが、これはちなみに何かイベントなどを予定されているということでしょうか。
○大場康議委員長 観光まちづくり課長。
◎小田芳弘観光まちづくり課長 先ほど御説明しましたように、ミカンと深海魚と旅館を結びつける展開を考えております。想定している企画としましては、例えば、旅館内にミカンの木を設置することでミカンのまちである雰囲気の醸成、加えてミカンカフェやバーの店舗運営、また旅館内でのミカンを使った飲食物の提供が想定できるところでございます。また、深海魚におきましても、旅館に訪れた方が蒲郡は深海魚が有名であるというようなことを感じるようなしつらえを考えられるのではないかというように思っております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 分かりました。本事業は来年度のみの予定となっているでしょうか、お伺いします。
○大場康議委員長 観光まちづくり課長。
◎小田芳弘観光まちづくり課長 今回の事業は既存コンテンツのブランディング、また設計というところでございますので、この事業につきましては今年度のみという形で予定しておりますけれども、事業化の際には何らかの支援が必要になる可能性があるかと思っております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 そうしますと、来年度である程度いろいろな取組を実施してみて、効果なり影響なりを図ってみて、その後、本格的に実施していくかどうかを検討するというような考えでよろしいでしょうか。
○大場康議委員長 観光まちづくり課長。
◎小田芳弘観光まちづくり課長 新たな企画でございますので、まずは観光業界、一次産業の皆さんと一緒に実施方向を考えながら、来年度は計画と実施をさせていただきまして、拡大展開等はその後に考えさせていただきたいというように思っております。
以上です。
○大場康議委員長 藤田裕喜委員。
◆藤田裕喜委員 分かりました。お話を伺っていると、ミカンと深海魚が今私たちが感じているようなイメージとか、使われ方とは違った、新しい一側面を活用したような感じで、それが観光客の皆さんにも旅館の中を通じてアピールされるというような感じかと思いましたので、非常に楽しみにさせていただきたいと思います。大変よく分かりました。ありがとうございました。
この件については以上です。