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がまごおり子育て応援アプリ「うーみんナビ」について(2019年12月・一般質問)

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◆藤田裕喜議員 続いて、がまごおり子育て応援アプリ、うーみんナビについてお伺いします。
 本年の9月17日より利用が開始され、私自身もダウンロードして利用をさせていただいております。ネーミングもマスコットキャラクターも大変可愛らしいので、子供たちにとても親しみやすいのではないかと感じています。
 非常に便利だなと思う機能がある一方で、もう少し改善できないかなと感じる機能があるのも現状ではないかと思います。
 まず、このうーみんナビは現状どのくらいの数の方に使われているのでしょうか。直近のダウンロード数の累計をお知らせいただけますでしょうか。また、利用数に関する評価もあわせてお伺いできますでしょうか。

○伊藤勝美議長 市民福祉部長。

◎竹内仁人市民福祉部長 がまごおり子育て応援アプリ、うーみんナビでございますが、令和元年9月19日にスタートし、3カ月が経過いたしました。
 11月27日現在、直近の登録数でございますが、581人の方が登録し、活用していただいております。
 ゼロ歳児の80%の登録を目標としておりますが、現状では328人中149人ということで、45.4%にとどまっており、まだまだ十分とは言えない状況でございます。
 さらに広く知っていただき、多くの方に活用していただくよう周知に努めてまいりたいと思っております。
 以上です。

○伊藤勝美議長 藤田裕喜議員。

◆藤田裕喜議員 私も、まだまだ十分とは言えないなという印象を受けました。
 小さなお子さんを持つ親御さんにはぜひ使ってほしいアプリですから、毎年500人ぐらいの子供が生まれていることを考えると、せめて1,000人から2,000人ぐらいの方には御活用いただきたいところかと思います。
 このうーみんナビのチラシやポスターを目にする機会は私も大変多いと感じておりまして、さまざまな場面でこのアプリのPRをしていただいていると思います。これまでのPRの実績と成果についてお知らせいただけますでしょうか。また、日本語以外の複数言語でのPRはされていますでしょうか。

○伊藤勝美議長 市民福祉部長。

◎竹内仁人市民福祉部長 うーみんナビの周知につきましてでございますが、広報がまごおりや情報誌「ぶらりん」への掲載、保育園、小中学校、高校を通じて保護者の方にチラシを配布したり、児童館や子育て支援センター、市内の公共機関、スーパー、医療機関など、妊婦や子育て世代が立ち寄る場所にポスターの掲示をさせていただいております。
 また、個別では、予防接種の問診票を郵送する際にチラシを同封したり、母子手帳交付時や乳幼児の健診、離乳食教室、イベントなどに来られた方にチラシを手渡しするなど、周知に努めているところでございます。
 また、日本語以外の言語でのPRですが、英語、スペイン語、インドネシア語、タガログ語、ベトナム語、ポルトガル語、中国語の7カ国語のチラシを作成し、外国人の方への周知もしております。
 スタートから3カ月ということで、さらに広く周知してまいりたいと考えております。

○伊藤勝美議長 藤田裕喜議員。

◆藤田裕喜議員 現状について、大変よくわかりました。
 続いて、アプリの内容、機能面のことでお伺いしてまいりたいと思います。
 まず、このアプリの機能について、どの機能が一番利用されているか、どのページへのアクセス数が多いか、また、使っている皆さんにどういう傾向があるかお知らせいただけますでしょうか。

○伊藤勝美議長 市民福祉部長。

◎竹内仁人市民福祉部長 どの機能の利用が多いか、どの機能へのアクセスが多いかということでございますが、登録された方がどのページにアクセスしたかについて、システム上把握ができませんので、現在ではわからない状況でございます。
 利用している方の傾向につきましては、ゼロ歳、1歳の保護者の利用が多いという状況で、全体の43.6%を占めており、低年齢のお子さんをお持ちの方の利用が多いといった傾向にございます。これは、予防接種の問診票にチラシを同封したり、乳幼児健診時に個別にPRしていることから、低年齢児の利用が多くなっていると考えられますが、それを踏まえますと、予防接種のスケジュール管理や成長記録を利用していただいているのではないかと考えております。
 以上です。

○伊藤勝美議長 藤田裕喜議員。

◆藤田裕喜議員 次に、個別の機能について見ていきたいと思うのですが、まず、予防接種のスケジュールに関する機能についてですが、この機能は大変充実していると思います。初期設定を入力すると、自動で全てのワクチンのスケジュールを組んでくれますし、接種するワクチンの種類を自分で選んで設定できるので、ワクチンを接種するかどうか、また、接種したかどうかの個別の状況に合わせてカスタマイズができるようになっています。これは大変よくできていると思います。
 しかし、その他の機能については、残念ながら、お世辞にも充実しているとは言えないのが現状ではないかと感じております。
 アプリの機能というよりもただのリンク集になっており、それぞれの項目のボタンを押して開いて進んでいっても、ほとんどのページにおいて最終的には市のホームページに誘導されるという設定になっております。また、翻訳の機能についても、インドネシア語やベトナム語など、合計10カ国の言語に対応しているというふれ込みでしたが、結局、最終的には蒲郡市のホームページに誘導されることとなり、その市のホームページは、英語や中国語、ポルトガル語など5カ国語にしか対応していないため、結局のところホームページの翻訳に対応していない言語、先ほど挙げたインドネシア語やベトナム語については必要な情報が翻訳されないまま終わるという事態になってしまっています。そうであるならば、アプリ自体も初めから10カ国語ではなく5カ国語のみの対応にしておくほうが、よほど親切ではないかと思います。
 また、成長記録という項目に至っては、このうーみんナビで成長記録が管理できるのかと思いきや、別のアプリ、母子手帳アプリをダウンロードして利用するよう促されるという状況で、このうーみんナビのトップの項目として成長記録を大きく出しておく意味が一体どこにあるのかと感じざるを得ませんでした。
 この子育てアプリをめぐる議論は、もともと予防接種のスケジュールをわかりやすくしたい、打ち忘れをなくしたいという大きな目的から始まっていると聞いていますので、予防接種のスケジュールに関する機能が充実しているのは理解できます。これはこれで非常に重要なことだと思います。
 ただ、予防接種のスケジュール管理のためだけでなく、わざわざ予算を使って子育て応援アプリとして導入しているわけですから、もう少し上手に活用するやり方があるのではないかと感じます。
 蒲郡市から蒲郡市民に向けた情報発信を強化することを考えるなら、蒲郡市独自の情報、蒲郡市独自のお知らせを発信し、発信するだけでなく、見やすく、使いやすく提供することが必要ではないかと思います。
 そこで、以上を踏まえて、1つ提案をさせていただきたいと思います。
 蒲郡市が主催する子育てに関する講演会やイベント情報のお知らせ、また、児童館や子育て支援センターのイベントや行事などの告知を1つのカレンダーにまとめて一覧にして情報提供するということができないでしょうか。現状もアプリの中にカレンダー機能が入っていますが、子育てに関するイベントについてのみ情報が掲載されているだけで、ほかの情報は掲載されておりません。例えば、児童館でのイベントを確認するためには、カレンダーのページから一旦トップページに戻って児童館のページを開き、各児童館のそれぞれのホームページを見て一つ一つ確認する必要があります。これらは全て市のホームページへのリンクですから、アプリからそれぞれのページを見るよりも直接市のホームページを見るほうが早くて楽です。カレンダーとしての機能を全く生かしきれていないのではないかと思います。この点を改善するだけでも相当使いやすくなりますし、アプリとしての価値も向上すると思います。このようなカレンダーの活用について御検討いただけないでしょうか。

○伊藤勝美議長 市民福祉部長。

◎竹内仁人市民福祉部長 うーみんナビは、電子母子手帳機能、施設検索機能、情報発信機能があり、委託先である株式会社ミラボに蒲郡市の要望を伝え、使いやすいアプリとなるよう調整しております。
 近年、予防接種の種類がふえ、接種の管理が複雑化していることから、適切に管理ができることを重視しまして、唯一、予防接種の自動調整機能があるうーみんナビを採用しております。藤田議員には高い評価をいただいて、ありがとうございます。
 そして、成長記録である母子手帳機能でございますが、NTTドコモの電子母子手帳と連携しており、御指摘のとおり、別にダウンロードする必要がございます。しかし、NTTドコモの電子母子手帳アプリは、厚生労働省の定める省令項目全てに対応した正式な記録ツールとして活用できる唯一の電子母子手帳でありまして、大変すぐれたものでございます。このアプリと予防接種のスケジュールを自動調整することができる唯一のアプリであるうーみんナビの両方のアプリのよい部分を連携して活用していただくことでより充実したアプリとなりますので、2つのアプリをそれぞれダウンロードし使用していただいているというのが現在の状況でございます。今後は、利用者の皆さんの御意見を伺いながら、一体化できるかどうかも含め調整してまいりたいと思っております。
 また、情報提供につきましては、確かにホームページのリンクになっておりますが、ホームページの情報は随時更新しておりますし、正しい情報を知っていただきたいという思いもあり、こうしております。しかしながら、わざわざ市のホームページに行くということがなく、うーみんナビから簡単に情報が得られるようになれば、利用者の皆さんにとっては操作が楽になると思いますので、委託先と調整してまいりたいと思っております。
 そして、藤田議員御提案のカレンダー機能につきましては、現在のアプリの中でも機能がございますが、こんな日にこんなイベントや教室があるという内容まで示せるカレンダーには現状なっておりません。うーみんナビは、健康推進課の情報だけでなく、各課からの情報を集約し発信することが可能ですが、現状では各課からの情報収集が十分にできておりません。今後は、幅広く多くの情報を収集して取りまとめ、カレンダーに表示することによって、皆さんに使いやすく見やすいアプリへと改善してまいりたいと思っております。
 以上です。

○伊藤勝美議長 藤田裕喜議員。

◆藤田裕喜議員 ぜひ、さらに使いやすくなるよう、委託先との御相談、御検討をしっかりとお願いしたいと思います。
 母子手帳アプリとの一体化を含め調整と御答弁いただきましたが、私としては一体化するのもいいのですが、現状のように別々のアプリとして候補を案内して、両方をダウンロードして使っていただくということでもよいのではないかなと思います。
 1つのアプリにたくさんの機能があるとアプリ自体の動作が遅くなるという場合がありますし、うーみんナビと母子手帳アプリというのはおそらく重複する機能がないと思うので、必要なほうを必要なときに使えるような形になると思います。あと、何より、別々のアプリであるほうがわかりやすいのではないかなとは思いますが、いずれにしても、一度、委託先との御相談、御検討をお願いできればと思います。
 このテーマの最後に、今後の展開の可能性についてお伺いいたします。
 今後、このうーみんナビをどのように使っていきたいとお考えでしょうか。

○伊藤勝美議長 市民福祉部長。

◎竹内仁人市民福祉部長 女性の妊娠・出産、子育て中は、多くの不安が伴い、いろいろな情報を求める方が多いと思います。インターネットの普及により、こうした情報が簡単に入りやすくなった反面、多数の情報に惑わされたり、混乱してしまう人も多いと思います。
 このうーみんナビは、多数の情報に惑わされることなく、市からの安心できる身近な情報で不安を軽減していただき、お子さんが健康に成長し、保護者の方が安心して楽しく子育てができるように、それを支えていけるツールになればと考えております。
 また、このアプリの情報を通じて身近な遊び場などに出かけることなどにより、地域とのつながりや母親同士の仲間づくりにも広がっていくことも期待しております。
 さらに、お子さんの健康、成長管理とあわせ、お父さん、お母さん、御家族の健診や健康づくりのための健康支援も図っていけるような情報も盛り込み、このアプリを通じて、蒲郡市の子育てが楽しく、家族が健康で過ごしていけるよう、広く展開していきたいと考えております。
 子育て応援アプリの関係でございますが、東三河5市の活用状況につきましては、他の4市はやっておらず、唯一、豊橋市がNTTドコモの電子母子手帳アプリのみを活用しているという状況でございまして、蒲郡市は先進的に子育て情報の発信に力を入れているところでございます。
 先ほどのうーみんナビにつきましても、藤田議員からも優秀であるという評価をいただきましたが、全国200市が活用しておりまして、予防接種の自動調整がついている大変優秀なアプリと、そして、NTTドコモの電子母子手帳アプリも、先ほど説明したように大変優秀なアプリで、2つを使わせていただいているわけなのですけれども、うーみんナビがスタートして3カ月目でありまして、より多くの市民の方に活用していただくために改良していきたいと思いますので、今後とも御意見等を賜りますようよろしくお願いいたします。

○伊藤勝美議長 藤田裕喜議員。

◆藤田裕喜議員 大変すばらしいアプリを導入、紹介していただいていること、私も大変うれしく思っています。子供たちが健康に成長し、親も楽しく子育てできるような環境が実現できればと思いますし、母親同士だけでなく、父親同士、また親同士の仲間づくりにも広げていけるような、そんな環境づくりへ御配慮をお願いしたいと思います。
 これからの子育て世代にとって、スマートフォンは生活には欠かせない存在です。そのスマートフォンのアプリというツールを使っていくことは、単に予防接種のスケジュールやイベントカレンダーの作成にとどまらず、もっとこれまでとは違うような多様な可能性を秘めていると思います。情報発信だけの一方通行のコミュニケーションではなく、アプリの提供側とユーザー側が相互にコミュニケーションできるような方法など、ぜひ、そうしたいろいろな可能性も踏まえて、今後もしっかりとうーみんナビを活用されることをお願い、また、期待して、この項目については終わりたいと思います。

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