◆藤田裕喜議員 続いて4、竹島園地におけるトビによる被害とその対策についてお伺いします。
この件につきましては、平成29年、2017年12月定例会において、また、平成30年、2018年6月定例会でも取り上げられております。
竹島園地においては、年間を通じて大変多くのイベント事が開催されております。最近ではイベント開催が増加傾向にあり、毎週のように何らかのイベントが開催されているといっても過言ではないような状況にあると感じます。市民にとっても日常的に散歩に出かけたり、ピクニックに出かけたりと大変身近な場所になっていると思います。天気のいい日にはランチを広げて伸び伸びとされている。子供たちが走り回って遊んでいる。そんな光景もよく目にするところです。
また、本年10月には竹島水族館もリニューアルオープンし、数台のキッチンカーが毎日並ぶという状況になりました。水族館の入口前には飲食スペースも設けられておりますが、そのまま食べ歩きをしながら竹島園地のほうに向かう方々も相当数見受けられます。観光客の方々が楽しめる選択肢がさらに1つ増えた状況にあるように感じております。
しかしながら、竹島園地で上空に目をやると、季節を問わずトビが飛んでいます。トビに油揚げをさらわれるということわざがありますが、竹島園地のトビがさらっていくのは、食べ歩き中のクレープであったり、おやつのポテトチップスであったり、ランチのサンドイッチであったり、おにぎりであったり、大変グルメで様々です。なお、これらはいずれも私が現場で目撃した食べ物ばかりです。イベントが開催されている日だったこともあれば、そうではない日だったこともあります。また、私が聞いた話では、キッチンカーでラーメンを注文してお金を払って受け取った直後に、ラーメンの麺だけトビにつかんで持っていかれてしまったという事例もあったということです。何とかならないものかと強く感じます。まずお伺いします。
竹島園地におけるトビによる被害の現状について、把握されていることをお知らせいただければと思います。
○青山義明議長 産業振興部長。
◎池田高啓産業振興部長 竹島園地におけるトビによる被害につきましては、過去にも時折、話題となりますが、竹島園地で休憩している方の食べ物等を奪われるという被害等につきまして、報告を受けた事案がございました。今年度については、本市に直接、地元観光協会、一般観光客などから、具体的な被害報告はいただいておりません。
以上です。
○青山義明議長 藤田裕喜議員。
◆藤田裕喜議員 次に、対策についてお伺いしたいと思います。上空から食べ物を狙って急降下してくるトビに、どのような対策が考えられるでしょうか。私もいろいろと考えてみたのですが、トビを追い払うというのも難しいですし、駆除するというわけにもいきません。また、竹島園地に屋根をつけたり網を張ったりするというわけにもいきません。やはり考えられる対策は自分で守るということに尽きるのだと思いますが、そのための、その気づきを促すための注意喚起の看板ぐらいは必要ではないかと感じます。そこでお伺いします。
トビによる被害に対して、現状どこでどのように注意喚起の表示を出しているのかお知らせいただけますでしょうか。
○青山義明議長 産業振興部長。
◎池田高啓産業振興部長 現状の対策といたしましては、注意喚起の貼り紙を竹島橋のたもとにあるトイレに2か所、あずまやに2か所、そして竹島駐車場にある2階建ての竹島園地休憩所に2か所の合計6か所に掲示しております。
以上です。
○青山義明議長 藤田裕喜議員。
◆藤田裕喜議員 張り紙が貼ってあるということでしたが、ぜひ看板も追加していただきたいと思います。インターネットで、トビ、注意喚起、看板などと入れて検索すると、大変多種多様な看板の事例が出てまいります。ぜひ検索してみてください。多くの自治体でいろいろな看板が考えられております。例えば、神奈川県藤沢市の看板は、黄色い背景に赤色の文字と黒色のイラストを効果的に配置して、かなり目立つように工夫されています。このような看板を竹島園地の入口付近に設置していただきたいと思います。併せて、注意喚起の看板や表示を増やすということも必要だと思います。お考えをお聞かせください。
○青山義明議長 産業振興部長。
◎池田高啓産業振興部長 本市を代表する観光地、景勝地である竹島地区のエリアでありますので、観光地としてのしつらえを考慮した上で、注意喚起の看板の表記内容や設置場所につきましては検討してまいりたいと考えております。
以上です。
○青山義明議長 藤田裕喜議員。
◆藤田裕喜議員 ぜひ御検討をお願いします。
もう1点お願いしたいのは、イベント開催時における注意喚起です。竹島園地でイベントが開催されるときもトビによる被害が多くなるタイミングだと感じます。特に多くのキッチンカーが出るようなイベントはもちろんのこと、キッチンカーが出ていなくても何らかの食べ物が提供されるようなイベントはトビの格好の標的になってしまいます。しかしながら、竹島園地で開催されるイベントにおいて、トビに関する注意喚起のようなことは特段聞いたことがないのが正直なところです。イベントの主催者から、イベントのスタッフや参加者、来場者に向けてトビに注意するよう注意喚起をすることができないでしょうか。イベントの主催者の方が注意してくだされば、竹島園地に集まる皆様に注意を促すことができますので、効果的な対策になり得るのではないかと感じます。お考えをお聞かせください。
○青山義明議長 産業振興部長。
◎池田高啓産業振興部長 現在、竹島園地俊成苑を催事等で利用する際には、利用申請者の方にお渡しする使用承認書の使用条件に、トビに対する注意喚起の内容を記載し、催事等の主催者に向けて、安全面の留意について促しております。
以上です。
○青山義明議長 藤田裕喜議員。
◆藤田裕喜議員 使用条件に記載しているということでしたが、恐らく幾つも条件があるうちの1つという捉え方になっているのではないかと危惧します。可能であるならば目立つように下線を付していただくことですとか、申請書類、許可書類を受け渡す際などに、一言口頭でつけ加えて注意を促していただけるとよいのではないかと思います。こちらはぜひ検討をお願いできればと思います。
また、竹島水族館の周辺でキッチンカーを出されている事業者の方にもトビに注意するようお客さんに対して注意喚起をするようお願いすることも必要ではないかと思います。
先ほども触れましたとおり、キッチンカーで食べ物を購入し、そのまま食べ歩きをしながら竹島園地に向かうという方も大変多くいらっしゃいます。キッチンカーで食べ物を買うときには、よもやトビに襲われるなどといったことは想像もできないことでしょうし、観光客の方も多くいらっしゃることを考えると、キッチンカーの店員さんから注意喚起をしていただくことは大変効果的ではないかと感じます。こちらもぜひ御検討いただければと思います。お考えをお聞かせいただけますでしょうか。
○青山義明議長 産業振興部長。
◎池田高啓産業振興部長 今回、藤田議員から御指摘をいただきましたので、使用承認書における記載上の工夫につきましても検討するとともに、使用承認書の受け渡しのときには、口頭での注意喚起についも、より一層、周知に努めてまいりたいと考えております。
また、竹島水族館入口前等で出店しているキッチンカー等につきましては、竹島水族館の運営事業者である竹島開発株式会社が誘致している事業者となりますので、竹島開発株式会社を通して注意喚起に努めてまいりたいと考えております。
また、加えて、改めて竹島地区の蒲郡観光協会事務局と連携し、被害防止対策についても官民連携で取り組んでいきたいと考えております。
以上です。
○青山義明議長 藤田裕喜議員。
◆藤田裕喜議員 ぜひお願いしたいと思います。
2点、私が心配していることがあります。1つは、先ほどから何度も申し上げている観光客の方々のことです。私たち市民は、昔から竹島周辺にはトビがたくさんいて、時折食べ物をさらっていってしまうという被害が出ていることは知っていますが、観光客の方々はそうではありません。全くそうした状況を知らないままに竹島を訪れ、楽しく食べ歩きをしようと思っていたところ、突如として空からトビに食べ物をさらわれてしまうという事態が発生してしまっています。
それからもう一つは、小さな子供たちのことです。私にはトビのほうも小さい子供たちを狙っているように見えるのですが、小さい子供たちがトビの被害に遭うところを、これまでに何度も目撃してきました。その様子は大変痛ましいですし、子供たちにとって、とてもネガティブな記憶、思い出、印象となってしまうということは避けられません。大人が被害に遭うのであれば、場合によっては笑い話にしたり、旅行の中の1つの思い出で済むかもしれませんが、子供たちにとっては、なかなかそうはいきません。トビがさらっていくのは食べ物だけではなく、竹島水族館や竹島、ひいては蒲郡での楽しい思い出です。全てトビに食べ物を取られてしまったという記憶で上塗りされてしまうのではないかということが大変心配です。観光客の方々や子供たちに、そのような悲しい思いをさせないためにも、観光都市を名のる以上は最大限しっかりとした対策をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
以上で終わります、ありがとうございました。